『レジェンド&バタフライ』ではキムタクは無冠…旧ジャニーズ事務所が今後は映画賞と縁がなくなる⁉
3月8日に都内で授賞式が行われる『第47回日本アカデミー賞』の正賞15部門各優秀賞と新人俳優賞が発表された。当日、優秀賞受賞者・作品の中から、各部門の最優秀賞が選ばれる。 【ハプニング?】レッドカーペットの上でなぜかキムタクだけが…… そのうち、俳優陣が選ばれる優秀主演男優賞、優秀助演男優賞、そして新人俳優賞の顔触れを見ると、旧ジャニーズ事務所(SMILE-UP.)の所属タレントの名前はなし。昨年とは様相が一変してしまったのだ。 「昨年は優秀主演男優賞を『嵐』の二宮和也(40)、優秀助演男優賞を『Snow Man』の目黒蓮(26)、新人俳優賞を目黒と『Hey! Say! JUMP』の有岡大貴(32)、『SixTONES』の松村北斗(28)が受賞し〝ジャニーズ祭〟と揶揄されていました。さらに、授賞式の有料チケットの〝販促〟が狙いだったのでは、とまで言われました。 今年は、うって変わって、昨年大みそかのNHK・紅白歌合戦同様に〝ジャニーズ色〟が排除される形に。まだ解決していない創業者ジャニー喜多川氏の性加害問題を憂慮し、大手配給会社の社員らで構成されるアカデミー会員が投票を控えたのではないかと囁かれています」(映画ライター) 『日本アカデミー賞』をめぐっては、第30回(‘07年)に木村拓哉(51)が主演映画『武士の一分』にて「優秀賞のほかの皆さんと最優秀賞を競わせたくない」という旧ジャニーズ事務所の意向により、優秀主演男優賞を辞退した。 この件で同賞との関係が悪化したと思われていたが、その後、第38回(’15年)に岡田准一(43)が『永遠の0』で主演男優賞、『蜩ノ記』で助演男優の最優秀賞をW受賞。第39回(’16年)には二宮が『母と暮らせば』で最優秀主演男優賞を受賞。ほかの年度も旧ジャニーズ勢の受賞が目立っていた。 「木村さんの辞退は旧ジャニーズの意向というよりも、当時『SMAP』のチーフマネジャーで、現在は稲垣吾郎(50)、草なぎ剛(49)、香取慎吾(47)の共同プロジェクト『新しい地図』を率いる飯島三智氏の意向が反映されていたと言われています。なので、しばらく賞に縁がなかったのは、ほかの所属タレントたちにとって〝もらい事故〟みたいなものでした」(映画業界関係者) これまでに主要映画賞の受賞者が続々と発表されている。そのうち、日刊スポーツが主催する『日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞』で旧ジャニーズ勢は無冠だった。しかし『ファンが選ぶ最高作品賞』を『King & Prince』の元メンバーで、現在は『Number_i』の岸優太(28)が主演する『Gメン』が受賞。岸は『ファンが選ぶ最高演技賞』も受賞した。 報知新聞社が主催の『報知映画賞』でも旧ジャニーズ勢は無冠。ところが、木村主演の『レジェンド&バタフライ』でヒロインを務めた綾瀬はるか(38)が主演女優賞を受賞している。在京スポーツ紙7紙の記者が選ぶ『ブルーリボン賞』も無冠だった。 「『ブルーリボン賞』では前々回は岡田さん、前回は二宮さんが主演男優賞を受賞しましたが、事務所が猛プッシュしたおかげというのは業界内で知られている話です。今年も木村さんを推そうとしたようですが、事務所に以前のような力はなく『レジェンド~』がコケてしまったことも大きい。 さらに、岡田さんと二宮さん、そして『ブルーリボン賞』でかつて新人賞を受賞し今や主役級に成長した生田斗真さん(39)、そして名脇役の風間俊介さん(40)はもう旧ジャニーズを退所してしまいました。その後輩たちは数々の映画作品に主演・出演はしているものの、今後しばらくは映画賞には縁が遠くなってしまいそうです」(同前) それでも、木村が声優を務めたジブリ映画『君たちはどう生きるか』が、3月11日(日本時間)に授賞式が開催される米国の『第96回アカデミー賞』の「長編アニメーション賞」にノミネートされた。 受賞すれば、木村にも旧ジャニーズ事務所にも、このうえない朗報となりそうだが…。
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