「売れなきゃまずい」全員40代のトリオ芸人・や団がKOCファイナリストになって覚えた「今までにない焦り」
体力が持つのか
今年の単独ライブははじめての2日間3公演で、単独ライブに向けて作った新ネタも多く披露されるようですね。 伊藤―3公演も体力が持つのか、それだけが心配です。 本間―体力面は確かに心配です。40歳を超えてから、体力の衰えを感じてきて、1個行動を起こすごとに「よいしょ」って掛け声をかけないといけなくなっています。 伊藤―僕はもう「よいしょ」だけの時代は終わっていて、最近は「よいしょ」のあとに「痛たたたた」、これがついてくるんです。 本間―ロングが2個年齢が上なので、“衰え”を全部先に経験していて、2年経つと「これ、ロングが言っていたやつだ」ってなるんです。何年か前に痰が切れなくなったとか言っていて、「なんかおじいちゃんみたいだな」とか思っていたら、ちょうどその2年後に僕も痰が切れなくなりました。だから僕もあと2年後に「痛たたたた」が付くようになりますね。
痰が切れなくなった?
伊藤―痰はとにかく切れないですね。切れないままライブに出たとき、ネタの最後に客席に向かって叫ぶところがあったんです。そのときに切れなかった痰が塊になって客席に飛んでいったことがありましたね。あまりにもデカいから全員がその放物線を見ていました(笑) 本間―僕もちゃんと痰の行方を見ていて、お客さんが避けるところまでは確認したんですけど、なかしは角度的にしっかり見えなくて、ロングの歯が抜けたと思ったんですよ(笑) 中嶋―そう。「歯、抜けた!」と思ってビックリしました(笑) 本間―僕はこの前のライブではネタが終わっても痰が切れなくて、その後打ち上げに行って、後輩芸人にエピソードトークみたいなのをしていたら、オチのときにやっと痰が切れてバーンって飛んでいきました。もう後輩芸人も「きったね、だからオッサンと飲みたくないんだよ」みたいになっていました。せっかくオチまで辿り着いたのに、面白さよりも汚さが勝っちゃって、誰も笑ってなかったです。 伊藤―僕たちはまだ30代を引きずった40代なんですね。まだ若手の気持ちでいるけど、それにもう身体が追いつかないというか、精神と体力にズレが生まれ始めています。