暗号資産の透明性にまつわる実態と誤解──オンチェーントラッキングが投資家保護と普及に貢献
個人投資から機関投資家、企業の関心へ──投資家保護にはオンチェーントラッキングが不可欠
結論として、暗号資産への関心の高まり、特にSECによるアメリカでのビットコインETFの承認の可能性を背景に、悪質な行為者やハッカーは今後も暗号資産へと引き寄せられる続けるだろう。そして、オンチェーントラッキングは投資家保護の重要な要素となる。 ただし、違法行為に対する懸念にもかかわらず、暗号資産取引における犯罪行為の割合は比較的小さいことに留意することが重要だ。 さらに、暗号資産はその擬似的な匿名性から違法行為と関連付けられることが多いが、実際のところ、これらの取引はエンドツーエンドで完全に追跡可能かつ不変の台帳に記録されており、そこには監査証跡が組み込まれている。 これにより、特定のアドレス、ウォレット、エンティティ間の関係を追跡することが可能になり、取引チェーン全体にわたる不正行為の追跡がはるかに容易になる。これはブロックチェーンの記録自体によって可能になり、オンチェーン分析ツールによって強化される。 ブロックチェーンテクノロジーの日進月歩の性質、ダイナミックな暗号資産市場や規制を考えると、投資家は、世界の金融、貿易、商業の新たな未来になりそうな暗号資産を学び、理解するために時間を投資することが重要になるだろう。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Shutterstock|原文:Crypto for Advisors: Cryptocurrency Transparency Truths vs. Myths
CoinDesk Japan 編集部