期日前投票所そばでの街頭活動は「公平性に影響」…11月の宇都宮市長選で選管が問題視
宇都宮市選挙管理委員会の矢古宇克委員長は16日の市議会本会議で、先の宇都宮市長選で、ある候補者の陣営が期日前投票所のすぐそばで終日街頭活動を行ったことについて、「選挙の公平性の維持や投票所の静音性の保持など様々な影響がある」と述べ、活動を問題視する答弁をした。 【写真】宇都宮市長選初の6選を果たした佐藤栄一氏
自民党議員会の内藤良弘議員の質問に答えた。
市選管によると、この候補者の陣営は投開票日前日の11月16日、この日唯一の期日前投票所だった市役所本庁舎付近で、ビラの配布や候補者名の連呼などを終日続けた。苦情が相次いだことなどを受け、市選管は口頭で注意したが、陣営側は法規制の対象外であることを理由に活動を続けた。
こうした活動は公職選挙法では規制の対象外だが、公平性などの観点から、全国的には規制に向けて法改正を要望する動きがある。
矢古宇委員長は「全国市区選挙管理委員会連合会が国に対し、法改正の要望をしている」などと説明した。