【中国】ジェトロ、江蘇江陰で釣り具の即売イベント
日本貿易振興機構(ジェトロ)は20~22日、江蘇省江陰市で釣り具を中心としたアウトドア用品の即売イベントを開催した。日系企業計14社が参加し、各社はルアー(疑似餌)や釣り糸などを出品。期間中は釣り具メーカーのもりげん(兵庫県加東市)などが主催する釣り大会も開かれ、腕を競い合う愛好家らに向けて質の高い日本の商品をアピールした。 ジェトロが中国で消費者向けに釣り具の即売イベントを開くのは初めて。即売イベントと釣り大会は市内の観光・商業施設「海瀾飛馬水城」で開き、各社のブースにはルアーや釣りざおといった釣り用品のほか、保温性に優れたシャツや水に反応して膨らむライフジャケットなど釣りに関連するさまざまな商品が並んだ。 釣り大会には日本人と中国人のプロ・アマ計約200人が参加。ブラックバスなどの釣果を競った。釣りを終えた愛好家らは釣りざおを片手に各ブースの商品を見て回った。 ジェトロ上海事務所の市場開拓・サービス産業部長の田中正義氏は、「日本の釣り具メーカーには中国企業にない優れた製品がある。日本企業の中国での販売促進を手助けしたい」と述べた。 中国では近年、釣り人口が増えている。ジェトロによると、中国の釣り人口は2022年時点で1億2,000万人を超え、うち26~44歳が46%を占めた。近年は交流サイト(SNS)に投稿される動画をきっかけに、若年層や30~40代の女性の間でルアーフィッシングの人気が高まっている。もりげんもルアー向け商品の販売が好調に推移しているという。 もりげんは1992年に中国市場に進出。自社製品のアピールなどを目的に、昨年から釣り大会を中国で主催し、今回が3回目の開催となった。今後も同様のイベントを開いて、若い愛好家からの認知度を高める方針だ。