マカオ税関が中国ボーダー目の前の広場で運び屋の一斉取り締まり実施
澳門海關(マカオ税関)では、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する取り締まりを継続する中、運び屋側が当局による法執行を回避するため活動スタイルを変化させていることを受け、これに対応した作戦を展開しているという。 マカオ税関は5月23日、一部の運び屋が中国本土との主要な陸路の玄関口にあたる關閘イミグレーション(通称:ボーダーゲート)すぐ目の前の広場にある屋根付きの通路一帯に活動拠点を移している状況が見受けられるとし、同月10日と22日に治安警察局と合同で一斉取り締まりを行い、運び屋行為に絡む事案5件(マカオ居民4人、中国本土居民1人)を発見したとのこと。
いずれも現場でマカオから中国本土へ向かう人物を物色し、報酬を支払って物品を携行して越境させていたもので、5人の所持品の中からアルコール飲料、シガー、乾燥花膠、ハンドバッグ、コスメティック製品などが見つかったという。 なお、税関の調べに対し、5人とも運び屋行為に関与したことを認めたとした。 税関では本件を受け、税関検査で違法あるいは管制対象の物品が発見された場合は携行者が刑事・行政責任を負うことになる可能性があり、報酬目当てで運び屋行為に従事しないよう呼びかけを行うと同時に、今後も治安警察局と合同で法執行策を動態的に調整しながら全力を挙げて運び屋による密輸の摘発を進めるとした。