鈴木亮平があふれる『世界遺産』愛を語る「番組のファンなので今のカメラワーク、こっちの方がいいかもみたいな(笑)」
◆今後行ってみたい世界遺産はどこでしょうか? いっぱいあります。トルコのギョベクリ・テペ遺跡は今考古学の注目の的になっているんです。人類がいつ定住を始めたという歴史が、メソポタミアで文明が起こった紀元前3500年頃だと言われていると思うのですが、それを数千年さかのぼる時代の祭事を行っていた神殿みたいな場所が発掘されたんです。この発見により人類の歴史みたいなものが今、大きく変わり始めていて、ぜひ行ってみたいです。 ◆それは大発見ですね。 本当にトルコは面白い遺跡が多いんです。ちょっとシリア寄りなので、なかなか行けないですが、ネムルト山とか、イスタンブールだけでも行きたいですし、もちろんカッパドキアも。トルコには行ったことないので、行ってみたいです。ぜひ番組で行かせてください! ◆鈴木さんがお好きで見ていた頃と今で、『世界遺産』という番組の映像としての魅力はどこでしょうか? 僕が見ていたときからかなり変わりましたね。一番はドローンの進化だと思います。空から撮ったり、バーンと引きの映像が人間の視点からではないものが見えるというのが大きいなと思っていて。ただ、それに関しては5年前に「ドローンはここぞというところに使ってほしい」と堤(慶太プロデューサー)さんにアドバイスをしていて(笑)。そこから5年がたって、今見ている方の多くがドローンの画に慣れているし、ドローンの画がないと物足りなくなっている。僕もそうですし、ついつい求めてしまうので。時代によって変わるので、今はドローンの画でどういうふうに見せるかというところがキーだなと思っています。でもやっぱり考えられていて、ドローンの画ばかりでは旅の目線にならないので、そこは本当に毎回うまく編集しているんだなと思います。今度、ナスカの地上絵の回があるのですが、これはドローンがある時代とない時代では大違いです。昔やっていたナスカの回を見ていると、地上で石を見てもふーんという感じだったんです。でも今は「こんな角度か!」とはっきり分かるように撮られていて、ドローンがさく裂しています。なので、ナスカの地上絵の回もぜひ楽しみにしてもらいたいです。 堤P:この間、ナレーションを録らせていただきましたが、ナスカの地上絵の回も4月21日(日)に放送します。今回、珍しくドローンの撮影が許可されたんです。 本当にめったにないらしいですね。 堤P:かなりいい画が撮れています。 聞くところによると、やっぱり長年『世界遺産』をやられていたり、『世界ふしぎ発見!』などで、TBSさんと関係があって開く門も多いと聞きました。 ◆最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。 世界遺産が好きだからこそ、主役はあくまで世界遺産なので、自分が好きということは置いておいて、世界遺産の魅力をまずは皆さんに伝えたいと思っています。それをどう伝えるかというのを試行錯誤しているんですが、『世界遺産』という番組のファンは日本中にたくさんいると思うので、皆さんからフィードバックをいただいて、自分のナレーションもちょっとずつ変えていきたいなと思います。番組スタッフにとっても今後のいい意見になると思うので、ぜひ何かの方法で発信していただけたらうれしいなと思います。 世界遺産だけではないですが、旅をしたりとか、旅をしなくても自分が行ったことない場所を映像で見たり知ること自体がすごく豊かな体験だと思いますので、1週間に1回ぐらい、30分少しソファーに横になりながら「別世界…!」となって寝落ちするみたいな時間を取っていただきたいなと思います。 <PROFILE> 鈴木亮平 ●すずき・りょうへい…1983年3月29日生まれ。兵庫県出身。A型。
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