船舶航行の安全願い 10人で野島埼灯台のレンズ磨き 南房総(千葉県)
南房総市のシンボルでもある、同市白浜地区の野島埼灯台で灯台レンズの大掃除が、同灯台が初めて点灯した18日に合わせて行われた。関係者ら約10人が参加し、船舶航行の安全、地域の発展を願いレンズを磨き上げた。 同灯台は、フランス人技師F・L・ヴェルニーによってつくられたレンガ造りの洋式灯台として明治2(1869)年12月18日に初点灯。国内で2番目に古い。大正12(1923)年の関東大震災で倒壊した際に、鉄筋コンクリートに変更され、現在の姿となっている。 レンズの重さは約3トンで、高さ2メートル。光源の強さは73万カンデラで、光達距離は17海里(約31キロ)。 この日のレンズ磨きには、千葉海上保安部、南房総市、同市観光協会、海上保安協会、燈光会の関係者らが参加した。 参加者らは、普段入ることのできないレンズ内に入り、雑巾などでレンズを磨いた。 南房総市観光プロモーション課の唐尼和宏観光振興係長は「多くの人を照らしてくれている灯台のレンズを磨けて良かった。観光のシンボルとして灯台を多くの人にPRしていければ」と話していた。