『相棒』“3代目相棒”甲斐享、今なお人気の理由は? 元日スペシャルに関係者が集結
“ダークナイト”として犯罪行為を重ねていた甲斐享(成宮寛貴)
だが享は、右京とともに数々の事件を解決するかたわら、裏では法の網を潜り抜けてのうのうと暮らす悪人に対して次々と私刑行為を行う“ダークナイト”として犯罪行為を重ねていたことが判明し、逮捕。特命係からも突然去ってしまうことに。息が合っていたコンビの、予想もしない急な別れにファンの間では大きな衝撃が走った。享が犯罪に手を染めてしまった理由を父である峯秋は「優れた捜査能力を持つ右京への劣等感や嫉妬心」としているが、実は、右京は享の能力をとても高く評価し、頼りにしていた。右京があまり分かりやすく感情を表に出さないタイプのため、うまく伝わっていなかったのかもしれないと思うととても残念だ。その後、享を演じていた成宮寛貴が俳優業を引退したこともあり、享がシリーズに再登場することはなかったが、回想シーンでは何度か登場。その度にSNSでは大きな反響を呼んだ。 享のバートナーだった悦子は、『season13』の終盤で享との子どもを妊娠していること、同時に急性骨髄性白血病を患っていることが発覚したが、無事に病は寛解し、出産。現在は国際航空会社の客室乗務員の仕事にも復帰し、シングルマザーとしてひとり息子の結平(森優理斗)を育てているという。今回の事件の舞台は、そんな桔平が主役を務める学芸会。右京たちは、その学芸会に招待されたのだ。享は、何かと事件に巻き込まれてしまう体質だったが、それがしっかりと桔平にも受け継がれてしまっている模様。享が逮捕された後も、彼の関係者と交流を続け、繋がりを保っていた右京。もうそれが分かっただけでも胸が熱くなる。もちろん、大切な元相棒の家族を危険に晒すわけにはいかないだろう。新年早々から、右京・亀山コンビの奔走に期待したい。
久保田ひかる