公開記念舞台あいさつでトークする田山涼成（撮影・滝沢徹郎）

　俳優田山涼成（72）が11日、都内で、映画「ラストターン　福山健二71歳、二度目の青春」（久万真路監督）公開記念舞台あいさつに出席した。 　主演の岩城滉一（73）とは初共演。「妻が1951年3月21日生まれでして」と話すと、岩城は思わず「うそ！」と声を出した。田山の妻と岩城は全く同じ誕生日だった。田山は「それを知ってすごい縁を感じた」という。 　「岩城さんはこの世界で選ばれた方。私は選ばれず、必死こいて上がってきたタイプ」とし、「台本を読んだときに何か一致するものがあるなと思って、これで岩城さんとはうまくいくなと思った」。しかし抵抗もあった。「どうしても怖いイメージがあって。あのリーゼント姿が頭をよぎった」と告白。「でも話してみるとおしゃべり好きで、『ダチ公だ！』と言われてうれしかった。私の人生で『ダチ』なんて言葉は使ったことはございませんでしたけど」と話した。 　一方、岩城は田山を「芝居を間違えたら怒られそうで、感じ悪いオヤジだなって思っていた」とした。だが、「話してみたらホント真面目で良い人。『ダチ公だよね』と言ったら『はい』と返してくれた。今日もそう話した」と明かし、強い絆を感じさせた。