花まとい、富山県高岡市伏木に元気を 8組が命の美しさ表現
花を頭に飾って花と人の命の美しさを表現するアート「花人間」を体験できるイベントが4日、富山県高岡市伏木古国府の新島公民館で開かれた。能登半島地震で大きな被害を受けた伏木地区を元気づけるのが目的で、参加者は色鮮やかな花を身に着けて周辺を散策した。 同地区の住民で立ち上げた「伏木駅前の復興を考える有志の会」が実施。同会代表の城口祐美さんが以前、この“花の芸術”と言えるアートを経験し、高揚感を味わったことなどから思い立った。 同市蓮花寺で「花人間」のアトリエを営む藤崎加織さんに依頼。県内各地の8組から申し込みがあり、藤崎さんらが飾り付けた。参加した砺波市の澤田優子さん(43)は家族4人で国宝勝興寺を巡りながら、花で頭を飾った息子の賢侑さん(8)にカメラを向けていた。 イベントは秋にも予定しており、藤崎さんは「伏木の人に笑顔になってもらいたい」、城口さんは「少しでも伏木に興味を持ってもらえたらいい」とそれぞれ話した。