1イーグル6バーディの64でコースレコードを更新した木戸愛（左）。その1時間半後に1イーグル7バーディの63でさらにコースレコードを1打更新した蛭田みな美（右）

「パナソニックオープンレディース」の初日は63のコースレコードで首位に立った蛭田みな美、1打差に木戸愛、3打差に天本ハルカ、尾関彩美悠と続く。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が現地からレポートをお届け。

今日初日はこの二人を記事にしないわけにはいきません。オフからジャンボ尾崎に入門し今季を戦う34歳の木戸愛が1イーグル6バーディの8アンダー64でコースレコードを1打更新すれば、その1時間半後に蛭田みな美が1イーグル7バーディの63で木戸選手のコースレコードをさらに1打更新するプレーを見せました。

飛距離も伸びているとジャンボ軍団に入門し素振りを大事にしていると振る力が高まった木戸愛

木戸選手は普段は妹・侑来さんとのコンビで参戦していますが、今大会ではジャンボ尾崎の息子・智春さんと初タッグを組み、初日の好発進につなげました。後半について歩きましたがスウィングにブレがまったく感じられず、振る力がとても高まっている印象です。

尾崎智春さんとの初タッグで63の8アンダーで首位と1打差の単独2位で好スタートを切った

キャディを務めた尾崎智春さんによると「若い飛ばす子たちのなかで一生懸命頑張っています。女子ゴルファーであの年齢からなかなかできないことですよね。本人の努力の賜物だと思います」とこれまで積み重ねてきたことが花開いたラウンドとなりました。

ショット力だけでなく4～5メートルのパットも4つ決めていたので聞いてみると「メトロノームを使って一定のリズムでストロークできるよう取り組んでいます」とのこと。テンポは85BPMと教えてくれました。そのテンポを崩さないよう意識してストロークすることで好スコアでのスタートになったようです。

1イーグル7バーディの63で9アンダーのコースレコードを記録しら首位に立った蛭田みな美

続いて木戸選手のコースレコードを1打更新し63の9アンダーで初日を終えた蛭田みな美選手。「傷が入っていたドライバーのヘッドをスペアに変えて初速も安定性も取り戻せた」とラウンド後の囲み会見で話しました。

17番パー5の3打目のアプローチをピタリと寄せ9アンダーとした

「木戸さんがすごい伸ばしていたので、ついていきたいなと思っていました」と4つあるパー5で1イーグル、2バーディ、パー4でま4バーディ、パー3で1バーディとまさにショットとパットが噛み合った初日となりました。

最終18番ホールパー3はバーディ10名、ボギー以上は32名と難ホールになっている

今大会は今年からアウト・インを入れ替えて18番ホールがパー3となっています。実測185ヤードの初日はバーディが10名、ボギー以上は32名と難ホールとなり、最終日の決戦にふさわしいホールになっています。 明日の天候は雨予報なのでグリーンは今日よりも止まり、スピードも遅くなることでしょう。どんな展開になるか明日も現地からのレポートをお届けします。 写真/中村修