大規模災害時、警察署機能を大学内に移転へ 京都府警下京署と京都市立芸術大学が協定
京都府警下京署と京都市立芸術大(下京区)は、大規模災害時に同署の機能を同大学に移すことを盛り込んだ協定を締結した。 府警では警察署が被災した場合に備え、管内の大学や公共施設に機能を移転するための協定を結んでいる。下京署では、2017年の池坊短期大との締結に次いで2カ所目となる。 協定は、大規模災害で同署の庁舎が損壊した場合、同大学の施設を借りて災害対応の拠点として活用する。行方不明者の届け出の受け付けや人命救助の指揮など緊急性が高い業務を行うことなどが盛り込まれた。 下京署で10月15日にあった締結式で、同大学の赤松玉女学長は1月の能登半島地震に触れ「災害への意識が高まる中、地域に根ざした大学として、公共の役割を果たしていく」と述べた。