「梅の日」本場・紀州の熊野本宮大社で梅漬け神事
「梅の日」の6日、和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社で、梅産地の発展を祈る「梅漬け神事」が営まれ、関係者が祈りを捧げました。 式典は、田辺市やみなべ町など梅産地の自治体や生産者などでつくる「紀州梅の会」が主催していて、熊野本宮大社の神前に置かれた樽に、参列者が収穫されたばかりの紀州南高梅の実を入れ、九鬼家隆宮司が塩を振って御神酒を注ぎ込みました。 参列した紀州田辺梅干協同組合の前田雅雄理事長は「カメムシの発生などで、2024年は近年にない不作で、来年の豊作を祈願しました。健康に良いといわれる梅干しを、若い人にもぜひ食べて欲しい」と話していました。 漬けられた梅は、紀州梅の会がいったん持ち帰り梅干しに加工したあと、改めて熊野本宮大社に奉納されます。 梅の日は、室町時代の1545年6月6日、京都・賀茂神社の例祭で後奈良天皇が神事を行った際に梅が献上されたという故事に由来し、紀州梅の会が制定した記念日です。