アニメーション技術で深い森の奥へ観客をいざなう、「BUNRAKU 1st SESSION」上演中
令和6年3月文楽入門公演「BUNRAKU 1st SESSION」が、去る3月23日に東京・有楽町よみうりホールで開幕した。 【動画】【映像】「文楽×アニメーション ー日本が誇る文楽を世界へ!PROJECTー」より。(他7件) 「BUNRAKU 1st SESSION」は、国立劇場による「文楽×アニメーション 日本が誇る文楽を世界へ! PROJECT」の第1弾。公演は、30分の解説パートと、30分の「『曾根崎心中』天神森の段」の上演パートにわかれており、いとうせいこう、水谷彰宏が日替わりでナビゲーターを務める解説「ブンラク・ワン・オー・ワン」には、文楽技芸員が日替わり出演し、文楽の魅力や、「曾根崎心中」のあらすじが紹介される。 続く上演パートでは、文楽とアニメーションのコラボによる「『曾根崎心中』天神森の段」が披露される。上演では、桐竹勘十郎が映像監修を担当し、「となりのトトロ」などを手掛けたアニメーション美術監督の男鹿和雄の画が、大道具の代わりに背景美術として使用される。心中を決意した1組の男女・徳兵衛とお初が歩きだすと、背景画も人形の動きに合わせて動き、観客を深く暗い森の奥へといざなった。なお、徳兵衛とお初の人形は、それぞれ吉田玉助と吉田簑紫郎が遣った。上演時間は約1時間で、公演は、3月29日まで東京・有楽町よみうりホールにて。 ■ 令和6年3月文楽入門公演「BUNRAKU 1st SESSION」 2024年3月23日(土)~2024年3月29日(金) 東京都 有楽町よみうりホール □ スタッフ 文楽「曾根崎心中 天神森の段」 原作:近松門左衛門 脚本・作曲:野澤松之輔 振付:澤村龍之介 映像監修:桐竹勘十郎 映像美術:男鹿和雄 映像制作:山田晋平 映像制作協力:でほぎゃらりー □ 出演 解説「ブンラク・ワン・オー・ワン」 ナビゲーター:いとうせいこう(23、24、26、29日) / 水谷彰宏(25、27、28日) 文楽「曾根崎心中 天神森の段」 豊竹藤太夫 / 豊竹靖太夫 / 豊竹咲寿太夫 / 鶴澤清志郎 / 鶴澤寛太郎 / 鶴澤清允 / 吉田玉助 / 吉田簑紫郎 / 吉田玉翔 / 吉田玉誉 / 桐竹勘介 / 吉田玉峻 / 吉田玉延 / 吉田玉征 / 豊松清之助