14代目クラウンはベンツ BMWを蹴散らしたのか? 走りの進化は歴代最高! 注目のハイブリッド試乗プレイバック
■クラウンHV対内外のライバル
クラウンとライバルを比べた時の実力やいかに! 日本勢だとフーガHVでしょう。絶対的な動力性能とハンドリングはフーガHV優勢ながら、先代クラウンHVで実証しているとおり「速くてハンドリングいいけど燃費悪いハイブリッド」ってユーザーから支持されなかった。当然のごとくフーガHVも人気出ていない。こらもう考えるまでもなくクラウンHVの勝ちだ。 ベンツEクラスだとどうか。車格的にほぼ同じ。燃費と走りのバランスからすれば1.8L 4気筒ターボのE250(595万円)あたりになるだろう。 Eクラスは非常にいいクルマだと思うけれど、クラウンHVのように強い主張を持たない。偉大なる実用車というイメージ。ということを考えたなら、少しばかり割高かもしれません。クルマとしての魅力度もクラウンHVに届いておらず。 強敵なのが2Lのクルーンディーゼルを搭載するBMW523dである。燃費でクラウンHVに届かないものの、軽油のコストは20%程度安い。総合的に考えれば同等のコストですむ。 加えて4.5Lガソリンエンジン車に匹敵する太いトルクがもたらす走りの味も素敵だ。当然のごとくハンドリングや乗り心地でクラウンHVをしのぐ。価格は90万円高い633万円。充分迷う余地あります。 5シリーズにも『アクティブHV』というモデルがあるが、3Lターボを組み合わせる先代クラウン型。850万円と高いので論外だ。 輸入車のハイブリッドということだと、アウディA6でしょう。2L、4気筒ターボと54馬力のモーターを組み合わせており、クラウンHVと似たようなコンセプトである(ハイブリッドのシステムはフーガに近い)。価格も690万円。 ただボディサイズがクラウンHVよりひと回り大きい。ライバルはクラウンHVというより、間もなく出てくるといわれるマジェスタHVになるだろう。どちらが上質か?乗り心地やインテリアの仕上げなどでアウディA6優位はカタい。 ちなみに日本におけるクラウンHVの真のライバルはBMW320dだと思う。価格と装備を見たらガチンコのイーブン。クラウンも、3と5の中間くらい。私なら320d(470万円から)と迷うことだろう。 歩行者まで見分けるという、アイサイト以上の性能持つ自動ブレーキ付きのボルボS60(379万円から)というチョイスも面白い。