太田海也、スプリント無敗でベスト4 準決勝はパリ五輪3冠ラブレイセンと対決 「目標にしてきた選手。倒しにいきたい」【自転車・世界選手権】
【バレラップ(デンマーク)八手亦和人】自転車トラック種目の世界選手権第4日が19日、当地で行われ、男子スプリントで太田海也(25)=日本競輪選手会=が準々決勝まで無敗で突破してベスト4入り。小原佑太は準々決勝で、中野慎詞は2回戦で敗退した。準決勝以降は大会最終日の20日に行われる。男子オムニアムの今村駿介(26)=チームブリヂストンサイクリング=は11位に終わり、昨年の銅に続くメダル獲得はならなかった。女子マディソンの内野艶和、池田瑞紀組は13位だった。 ハロンのタイムを競うスプリント予選は5位だった太田が、1、2回戦、準々決勝と一本も落とすことなく準決勝に駒を進めた。準々決勝は予選4位が相手だったものの2本とも完勝。「調子は悪くないのでこのまま頑張っていく。この世界選に向けて調整してきたギアもかみ合っている」と手応えは十分だ。ただ、準決勝の相手はパリ五輪で短距離全3冠のラブレイセン(オランダ)。今大会もケイリンこそ敗れたが、1キロTTとチームスプリントを制している。「ずっと目標にしてきた選手。倒しにいきたい」ときっぱり。今大会はチームスプリントで銅メダルを獲得しているが、やはり欲しいのは個人種目。メダル0に終わったパリ五輪の分も、スプリントに全力を尽くす。 ○…世界選手権のオムニアムは6、3位と、昨年はメダルも獲得した今村が11位と大敗した。最初のスクラッチこそ3位だったものの、テンポレース18位、エリミネーション15位と大きな見せ場もなし。最後のポイントレースで2ラップするなど意地は見せたが、上位との点差は詰まらなかった。 「ふがいない結果。2種目目で大きく崩れて、巻き返せると思った3種目で下位になってもう無理でした」と唇をかんだ。敗因は脚力はもちろん、判断力を含めた総合的な力。「いくらでも点を稼げるポイントレースのために、持久力と(スクラッチ優勝の)窪木(一茂)さんのようなスピードを付けたい」と今後を見据えた。
中日スポーツ