優勝候補はどこだ! 欧州CL戦力値ランキング11位。大一番に強い!? 堅守速攻が光る強豪は?
2023/24シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)が現地時間13日に再開する。冬の移籍市場も終わり、ベスト16に生き残った各チームの現在の戦力は気になるところだ。今回 は、各チームの戦力を4項目(攻撃力、守備力、選手層、勝負強さ)に分けて数値化(各25点の100点満点)し、ランキング形式で紹介する。
11位:ポルト(ポルトガル) 監督:セルジオ・コンセイソン(7年目) 23/24欧州CLグループリーグ成績:4勝0分2敗(2位) 戦力値:73(攻撃力19、守備力18、選手層16、勝負強さ20) 今季でポルトを率いてから7年目を迎えるセルジオ・コンセイソン監督の手腕は見事だ。昨季はベンフィカに王者の座を譲ったが、過去6シーズンで3度のリーグ優勝を達成。最低順位であっても2位と安定感抜群の成績を残している。今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では、グループリーグ最終節でシャフタール・ドネツクとの大一番で勝利してベスト16進出を果たした。 コンセイソン監督率いるチームの最大の特徴は圧倒的な勝負強さだ。先述したグループリーグ最終節をはじめ、近年のポルトは大一番で強さを発揮する。昨季は3つの大会でファイナルに進出していずれも勝利を飾り、見事カップ戦での国内3冠を達成した。 大一番で勝てるのはコンセイソン監督の狙いがハマることが多いからだろう。ビッグクラブも狙うポルトガル代表GKディオゴ・コスタと百戦錬磨のベテランCBペペを中心とした最終ラインで相手の攻撃を防ぎ、スピードのある快足WGガレーノや決定力のあるブラジル人FWエヴァニウソンら強力アタッカー陣でカウンターを仕留める。相手が強豪や大一番になればなるほど、堅守速攻を徹底して戦うため、どの相手に対しても接戦を繰り広げる。 一方で今季は昨季までと比較をすると、強さを維持することができていない。昨夏のポルトガル代表MFオターヴィオとコロンビア代表MFマテウス・ウリベの両主力の退団は痛手で、昨季リーグ得点王に輝いたイラン代表FWメフディ・タレミも現時点では3ゴールと寂しい数字に終わっている。実際にリーグ戦でも2位ベンフィカと勝ち点7も離されており、チームとしてのスケールダウンは否めない。この戦力ダウンをコンセイソン監督の手腕で埋められるかが、決勝トーナメントで勝ち上がるためのカギとなりそうだ。
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