ユナイテッドが恥の上塗り!ワースト記録更新の確率100%
また、フラムの最終ラインが低かったにもかかわらず、裏狙いのロングボールを放り込んでいた。ボールが収まらないラシュフォードを最後まで引っ張った理由が分からない。先発起用のオマリ・フォーソン、53分に投入されたクリスティン・エリクセンとスコット・マクトミネイは、いずれも存在感が乏しかった。ゲームプランは存在しない。
「不用意だった。もっと上手にブロックできたはずだ」 「フラムのスローインの際、犯してはいけないミスを犯した」
試合後、テンハフは苦渋に満ちた表情で2失点を振り返ったが、責任転嫁にも聞こえてくる。具体名こそ伏せたが、選手批判を匂わせた。監督として不用意な発言であり、犯してはいけないミスだ。このままでは、選手の心が乖離する。
早くも10敗。2013/14、15/16、18/19、21/22シーズンに続く不名誉な数字であり、サー・アレックス・ファーガソン退任後は五度目の屈辱だ。しかも、残りが12試合もある。13/14と21/22シーズンに記録したクラブ史上ワースト(プレミアリーグ発足後)となる12敗に到達する日も遠くない。“恥の上塗り“ は100%決定か。
24年の公式戦6勝1分け無敗という好ムードは、テンハフの謎采配によって瞬く間に消え去った。
「チャンピオンズリーグ出場権確保は至上命題」
共同オーナーに就任したジム・ラトクリフ卿が公言している。テンハフの立場は一段と怪しくなってきた。強度が高すぎるトレーニングも選手間で不評を買っているという。
直近のプレミアリーグ5試合では100本ものシュートを許している。次節は、マンチェスター・ダービーだ。
文:粕谷秀樹
粕谷 秀樹