古江彩佳が達成した「4戦連続トップ10」は過去6人! 2人しかいない5戦連続を達成した日本選手は誰と誰?
畑岡奈紗&山下美夢有との激しい五輪出場争い
今週の「KPMG全米女子プロ」でもトップ10に入れば日本人選手では過去に岡本綾子と宮里藍しか達成していない5試合連続トップ10だ。 岡本は5試合以上連続を4回マークしており最長が1987年に達成した9試合連続。賞金女王に輝いた年である。宮里は1回だけだが、記録は7試合連続。米女子ツアー初勝利を挙げた2009年にマークした。 日本人選手唯一の賞金女王経験者の岡本と、同じく唯一の世界ランキング1位経験者の宮里しか到達していない領域に足を踏み入れることは、単に記録面だけでなく五輪代表に直結するという大きな意味も持つ。「KPMG全米女子プロ」終了時の世界ランキング(正確には世界ランキングをベースにした五輪ランキング)で五輪代表が決まるからだ。 日本代表の座は現在世界ランキング6位の笹生優花は当確で、古江は日本勢2番手の20位につけている。この日本勢2番手の位置を守れば代表決定だが、小差で畑岡奈紗や山下美夢有が追っており、予断を許さない状況である。 3年前、東京五輪代表の座をかけた争いにも古江は加わっていた。畑岡、稲見萌寧に次ぐ日本勢3番手で迎えた“最終戦”の「アース・モンダミンカップ」で稲見が予選落ち。勝てば逆転代表入りが濃厚となる中で11位タイに終わって悔し涙を流した。 今回は日本ではなく米国で“その時”を待つ。自らが上位でフィニッシュすればするほど、五輪代表の座が近づいてくる。3年前に逃した夢をつかむためにも、5試合連続トップ10入りは譲れない。
古江 彩佳(ふるえ・あやか)
2000年生まれ、兵庫出身。19年「富士通レディース」でツアー史上7人目のアマ優勝を達成してプロ転向。20年にプロ初勝利を飾り、20-21シーズンはトータル6勝で賞金ランキング2位と躍進した。22年からは米女子ツアーを主戦場にして22年に同ツアー初優勝。同年は国内ツアーでも「富士通レディース」で連覇と大会3勝目を挙げた。日本8勝、米国1勝。
宮井善一