７月４日、インドの業界団体、貴金属輸出振興委員会（ＧＪＥＰＣ）のビパル・シャー会長はカット・研磨済みダイヤモンドの輸出が主要市場である中国の需要鈍化のため低迷しており、政府が支援しなければ業界が安定する公算は小さいとの見方を示した。ムンバイで２０２０年８月撮影（２０２４年　ロイター/Hemanshi Kamani）

Rajendra Jadhav ［ムンバイ　４日　ロイター］ - インドの業界団体、貴金属輸出振興委員会（ＧＪＥＰＣ）のビパル・シャー会長は４日、カット・研磨済みダイヤモンドの輸出が主要市場である中国の需要鈍化のため低迷しており、政府が支援しなければ業界が安定する公算は小さいとの見方を示した。 インドは世界最大のダイヤモンドのカット・研磨中心地で、世界で研磨されるダイヤモンドの９割を占めている。 シャー氏はロイターに「特に中国のコロナ禍からの回復が遅く、需要低迷に悩まされている」と述べた。 インドのカット・研磨済みダイヤモンド輸出の約３割は中国向けで、主に香港経由で輸出している。 中国のダイヤモンド需要は、景気減速、ダイヤモンドから金への嗜好（しこう）の変化、結婚式の減少により圧迫されている。 シャー氏によると、４─６月期のインドのカット・研磨済みダイヤモンド輸出は前年同期比約１５％減少。２０２３／２４年度（３月３１日まで）は前年度比２７．５％減少した。 同氏は、業界は苦境に立たされており、現状を乗り切るため政府に今年の予算から一定の支援捻出を要請したと述べた。