塚本晋也長編中編全作品の特集上映開催 劇場初上映の『鉄男 THE BULLET MAN』特別版も
映画『ほかげ』の公開を記念して、塚本晋也監督の長編中編全16作品の特集上映が、2024年1月6日から26日にかけて渋谷のユーロスペースにて開催されることが決定した。 【写真】特集上映作品場面写真(複数あり) 『鉄男』で劇場デビューを果たして以降、数々の作品を手がけてきた塚本監督。製作、監督、脚本、撮影、照明、美術、編集などすべてに関与して作りあげる作品は、国内や海外で数多くの賞を受賞。長年に渡り自主制作でオリジナリティ溢れる作品を発表し続ける功績を認められ、2019年にはドイツで開催される世界最大の日本映画祭、第19回ニッポン・コネクションにてニッポン名誉賞、ニューヨークで開催される北米最大の日本映画祭、第13回Japan Cuts~ジャパン・カッツ!にて、第8回CUT AVOVE(カット・アバブ)賞を受賞した。 現在上映中の『ほかげ』は、戦場の極限状況で変貌する人間を描いた『野火』、太平の世が揺らぎ始めた幕末を舞台に生と暴力の本質に迫った『斬、』の流れを汲み、戦争を民衆の目線で描き、戦争に近づく現代の世相に問う。2023年後期のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』のヒロインに抜擢された趣里が主演を務めている。 今回の特集上映で上映されるのは、『電柱小僧の冒険』『鉄男』『ヒルコ妖怪ハンター』『鉄男 II BODY HAMMER』『東京フィスト』『バレット・バレエ』『双生児』『六月の蛇』『ヴィタール』『HAZE』『悪夢探偵』『悪夢探偵2』『鉄男 THE BULLET MAN【8Kリマスター2K特別版】』『KOTOKO』『野火』『斬、』の全16作品。 塚本監督が「今は少なくなったフィルムによる上映で、生まれた時のままの生の姿で見ていただく映画もたくさん」と語る通り、多くの作品がフィルムで上映される。中でも『鉄男 THE BULLET MAN』は“8Kリマスター2K特別版”の高精細・高解像リマスターによる特別版で劇場初上映となる。 今回の特集上映の開催について塚本監督は「ものすごくせっかちな性格と、ものすごくのんびりな性格が合わさってこういう作品数になりました。その変遷を見ていただけたら、と思います」とコメントを寄せた。 塚本晋也(監督)コメント 『ほかげ』に至るまで、自分の作品の短編、テレビ用のドラマを除く全ての長編、中編を上映します。今は少なくなったフィルムによる上映で、生まれた時のままの生の姿で見ていただく映画もたくさん。この上映のために新しく素材を作り直した映画、特別に作ってまだ劇場では上映していなかった作品など、力をこめて特集上映します。ものすごくせっかちな性格と、ものすごくのんびりな性格が合わさってこういう作品数になりました。その変遷を見ていただけたら、と思います。
リアルサウンド編集部