「何もできなかった」移籍後の7か月を経て…1G1Aの活躍で磐田の勝利に貢献したMF中村駿
[9.14 J1第30節 柏 0-2 磐田 三協F柏] 2-0で会心の勝利を飾ったジュビロ磐田。1G1Aで全得点に絡んだのが、ボランチのMF中村駿だった。 【写真】元乃木坂46秋元真夏さんが国立来場「ミニスカユニフォーム最高」「美脚」「やばかわ」 前半5分、相手陣内の深い位置でのFKで直接柏ゴールを狙う。しかし、右足から放たれたシュートはGK松本健太にCKへと逃れられてしまう。直後の右CKでもキッカーを務めると、クロスは柏守備陣にはねかえされるも、クリアボールをDF高畑奎汰が回収し、再び右サイドの中村へ。中村はプレッシャーをかけにきたFW垣田裕暉とうまく入れ替わって前を向くと、鋭いクロスを入れる。相手GKの前でバウンドしたボールに、FW渡邉りょうがダイビングヘッドで合わせた。 「GKとDFラインの間に入れたら、誰か入ってきてくれるかなと思って。りょうがいい感じに入ってきてくれたのでそれが得点につながって。時間帯もよかった」と中村。これが磐田にとって3試合ぶりのゴールであり、5試合ぶりの先制点だった。 1点を追いかける柏がギアを上げてきた中で、前半26分に磐田に追加点が生まれる。DF松原后が左サイドから早めのタイミングでクロスを入れると、右サイドのMF松本昌也が中央へ折り返す。PA外の中村はダイレクトでPA内の渡邉に当てると、自身はそのままPA内に進入。渡邉からのリターンは柏DFに当たってしまうが、走り込んだ中村の目の前にこぼれる。 「トラップしてシュートでもよかったんですけど、自分の前にスペースもあったし、1歩運んだ時にりょうが見えて、預けたら帰ってくると思った」。あとは左足でゴールに流し入れるだけだった。 中村は、今季福岡から完全移籍で加入した。開幕節の神戸戦(●0-2)で後半18分から出場して磐田デビューを飾ると、続く川崎F戦では先発でチームの勝利(○5-4)に貢献。第2節・川崎F戦から3試合連続で先発に名を連ねたが、次の出場は2か月半後だった。第17節・広島戦(●0-2)、第18節・FC東京戦(△1-1)では、8分、1分と途中出場が続き、そこから再び離脱。前節・札幌戦(●0-2)で5か月ぶりに先発復帰を果たして、柏戦を迎えていた。 「何もできなかった」と開幕からの7か月を悔やむ中村は、残留争いのライバルである柏戦に覚悟を持って臨み、勝利に大きく貢献した。 現在は18位と自動降格圏に位置する磐田だが、残留圏内の17位湘南との勝ち点差は「1」に縮まった。「あと9試合で自分のやらなきゃいけないことは明確だと思うので。コンディションを落とさずにやって、最後残留をつかめればと思います」。30歳のMFは強い覚悟を見せた。