「おまえはホームランだ」ソフトバンク斉藤和巳4軍監督が育成大卒2年目の努力家に伝え続ける理由、ドラフト1位左腕のいま
練習で確率を上げていかないと試合では…
―監督としての難しさや楽しさは味わえているか。 「楽しさはまだそこまでは感じていないけど、難しさの方を日々感じている」 ―どういうところで。 「選手の手前にはコーチがいるので、僕が選手ばかりに行ってしまってもいけない。練習に関しては、コーチが率先して選手を引っ張っていってもらう形がいいと思っている。でも、たまに選手に言いたくなるので、それはちゃんと共有はしないといけない」 ―ノックバットをいつも持っている。 「昨年は全然持っていなかったけど、ポケットに手を入れてずっと歩いていると変な感覚になるので、手に持っていた方が落ち着くというか、つえ代わりにもなる。こういう意味でいろいろな監督やコーチが持たれているのかなと」 ―4軍は若手選手を成長させながら、少ない試合数でパフォーマンスを引き出せるかが難しい。どうアプローチするのか。 「1軍の選手も一緒だと思うけど、練習したからといって簡単に結果が出る訳ではない。ただ、練習で(成功)確率を上げていかないと、試合では確率は上がらない。技術や気持ちの部分で波がある選手が多いので、維持するには、目の前のことにしっかり向き合っていくしかない。春季キャンプの初日にも話をして、多分同じことを言い続けていると思う」 ―3、4軍限定で応援イベントなどを行う「若鷹応援隊」が結成された。隊長は小川史3軍監督と斉藤4軍監督が務める。決起集会で「観客を多くしたい」とあいさつしていた。 「僕ができることは何でもする。選手は(観客に)見てもらった中でプレーする方がやりがいを感じるので、そういう環境をできる限りつくれたら。シーズンが始まると、1軍にファンが行ってしまうのは目に見えていること。ただ、こういうところも、少しでも見てほしい」
西日本新聞社