アクセサリーブランド「AGATHA PARIS」を日本で展開、アガタジャポンが破産
新型コロナウイルス関連、2021年5月に事業を停止していた
アガタジャポン(株)(東京都港区)は5月15日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には多田啓太郎弁護士(明哲綜合法律事務所、中央区日本橋茅場町3-12-2)が選任された。 負債総額は債権者133名に対して10億2030万円。 フランスのアクセサリーブランド「AGATHA」の日本法人として、アクセサリーの輸入販売を手掛けていた。「AGATHA PARIS」のブランドで大手百貨店などに20店舗以上を展開。スコティッシュテリアのモチーフなどを利用した愛らしいデザインとリーズナブルな価格帯が人気を博し、20代から40代の女性を主な顧客としていた。 2003年8月期には売上高約16億5400万円をあげていたが、その後は百貨店の不振などから減収基調で推移。近年は不採算店舗の削減などに伴う赤字計上が続き、2016年12月期(決算期変更)には債務超過に転落。その後も減収に歯止めがかからず、2019年12月期の売上高は5億9495万円まで落ち込んでいた。 2020年初旬以降、「新型コロナウイルス」感染拡大による百貨店の休業や、外出自粛の影響を受け、2020年12月期の売上高は3億1332万円まで減少。厳しい事業環境の悪化が続くなか、再建に取り組んでいたフランスのグループ会社からの支援も得られず、2021年5月31日に事業を停止して破産申請の準備に入っていた。 ※アガタジャポン(株)(TSR企業コード:570944155、法人番号:4010401088183、港区六本木7-17-28、設立1989(平成1)年6月、資本金1000万円)