コンプラ的にもう無理? いつの間にか無くなったマンガ・アニメの「不適切表現」
ゴールデンタイムのアニメでも「不適切表現」
昭和から平成中期までのアニメには、今から考えるとありえないような「不適切表現」があふれていました。どのようなものがあったのか、振り返っていきましょう。 【画像】れっきとした「性暴力」です…「スカートめくり」されていたヒロインを見る(6枚) ●スカートめくり 「スカートめくり」が子供のイタズラの一種とみなされていた時代がありました。もともとは永井豪先生のマンガ『ハレンチ学園』から流行に火がついたもので、昭和のアニメにはスカートめくりが当たり前のように登場しています。 『ドラえもん』(79年)には女子のスカートめくりをするエピソードが複数ありました。「悪魔のパスポート」はそのひとつ。どんな悪事でも許される「悪魔のパスポート」を手に入れたのび太は、しずかちゃんのスカートを堂々とめくってみせました。06年にリメイクされたときは、のび太がスカートをめくろうとして未遂に終わりますが、「悪魔のパスポート」をかざされたしずかちゃんが自分のスカートをめくるよう「どうぞどうぞ」と迫って、逆にのび太が逃げるという演出になっていました。 ちなみにドラえもんは「スカートめくり用マジックハンド」という強烈な道具を所持しています。20年の「ドラえもんが受験生??」に登場してファンを驚かせましたが、このときはスカートをめくらず、しずかちゃんを助けるために使用されました。 『まいっちんぐマチコ先生』(81年)には毎回のようにスカートめくりが登場し、当時でも問題視されていました。一方、日曜のゴールデンタイムに放送されていた『さすがの猿飛』(82年)は主人公の猿飛肉丸が必殺技「神風の術」でスカートめくりするのがお約束で、オープニングでもスカートめくりをしています。 スカートめくりが登場する作品として少々意外なのが『宇宙戦艦ヤマト』(74年)です。分析用ロボットのアナライザーがセクハラ好きで、乗組員を治療している森雪に対して背後からスカートめくりをしていました。 スカートめくりはれっきとした性暴力であり、子供の頃に被害に遭った人がPTSD(心的外傷後ストレス障害)を生じることもあります。絶対に行わないようにしましょう。