【日本市況】債券上昇、日銀は利上げ急がずとの見方-円は下落
ソニーフィナンシャルグループの森本淳太郎シニアアナリストは、前週末に一時156円台後半まで円安が進む中で植田総裁からタカ派発言が出るとの思惑があったが「空振りに終わった」と指摘。午後の会見でも12月の利上げに向けて踏み込んだ発言がなければ、一段と円が売られるリスクがあるとの見方を示した。
株式
東京株式相場は下落。主要企業の決算に失望感が広がっている。利下げ観測の後退で米国株が下落したことも嫌気されている。半導体を含む電機や自動車など輸出関連、医薬品、化学中心に売りが優勢だ。
アセットマネジメントOneの荻原健チーフストラテジストは、日本企業の業績はいまひとつだったと指摘。上期決算での上方修正を期待していたが、実際には逆行するような形になっていると述べた。
業種別では医薬品の下げが目立つ。トランプ次期米大統領が厚生長官にワクチン懐疑主義のロバート・ケネディ・ジュニア氏を起用すると発表し、前週の米国市場で医薬品株が下落したことを受けた。
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--取材協力:酒井大輔.
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Masahiro Hidaka, Saburo Funabiki, Aya Wagatsuma