コキアが丸くモフモフになりません。どうしたらいい?
紅葉のイメージが強いけれど、じつは1年を通して見どころがいっぱいのコキア。タネからでも苗からでも栽培が可能。双葉から徐々に成長して、フワフワ、もこもこになる様子を見守るのも、楽しみです。『趣味の園芸』2024年3月号では、秋だけじゃないコキアの楽しみ方と、育て方のコツを紹介しています。 みんなのコキアの写真 コキアの栽培で、よくあるお悩みについて、園芸研究家の矢澤秀成さんに教えていただきました。
コキアが丸くモフモフになりません。育て方が悪いのでしょうか?
地上部は根に比例して成長するため、植えつけ場所が狭かったり、生育途中で根を傷つけられると根が十分に伸びず、地上部も大きく育ちません。 ポット苗は購入後なるべくすぐ、根を傷つけないようにして深鉢や庭に植えつけ、根をのびのびと育てましょう。
タネからでも、苗からでも育てられる!
コキアはタネからも簡単に育つのでぜひ挑戦してみましょう。タネまきの適期は5月の大型連休後。1~2週間で発芽します。水切れしないように気をつけて育てましょう。 コキアの苗は6~7月ごろ、草丈20~30cmくらいのものが園芸店などに並びます。ポット苗を購入したら、すぐ庭や鉢に植えつけましょう。 コキアの根は量が多く、ポットの底などにぶつかると伸びが止まり、地上部も成長しません。買うときは根のなるべく回っていないものを選び、根が広がりやすくするためにも、深めの鉢に根鉢をくずさずに植えつけます。
コキアは和名をホウキギというように、昔から枝をほうきにして利用していました。細くてしなやかな枝は、細かなゴミもキャッチ。ナチュラルな見た目もおしゃれです。つくり方もとても簡単です。3月号で紹介したつくり方を参考に、秋にはぜひほうきづくりに挑戦してみてください。
矢澤秀成(やざわ・ひでなる) 園芸研究家 種苗会社の育種研究室を経て、一年草などの育種をはじめ、全国の庭園監修。子どもたちに育種を教える「育種寺子屋」を主宰するなど、多方面で活躍。コキアの品種開発も行う。 ●『趣味の園芸』2024年3月号 「秋だけじゃない 2度3度と楽しめる コキア」より