「スター・ウォーズ」誕生の舞台裏って?ジョージ・ルーカスの人生に迫るコミック発売
映画監督ジョージ・ルーカスの生い立ちと「スター・ウォーズ」誕生までの舞台裏を紹介するフランス語圏のコミック、バンドデシネ「ルーカス・ウォーズ」が「スター・ウォーズの日」にあたる5月4日にキネマ旬報社より刊行される。 【画像】書籍「ルーカス・ウォーズ」の一部を試し読み 1973年製作の「アメリカン・グラフィティ」で監督として初めて商業的な成功を収め、1977年に発表した「スター・ウォーズ」で社会現象を巻き起こしたルーカス。映画界への多大な貢献がたたえられ、今年5月14日から行われる第77回カンヌ国際映画祭では名誉パルムドールが授与される。 フランスでは5万部が即日完売したという「ルーカス・ウォーズ」では、無謀な運転でカークラッシュを起こし、九死に一生を得た青春時代をはじめとして、スティーヴン・スピルバーグやフランシス・フォード・コッポラとの出会い、無名時代のスタジオとの戦い、「スター・ウォーズ」構想から製作までの数々の苦悩と挑戦、そしてそれを支えてきた恋人や友人たちとのエピソードなどが明らかになる。 ロラン・オプマンが作、ルノー・ロッシュが画を手がけ、原正人が日本版の翻訳を担当。「スター・ウォーズ」シリーズの字幕監修を担い、同シリーズに関する研究の第一人者でもある河原一久が監修している。 「スター・ウォーズ」シリーズの大ファンで知られる映画監督・山崎貴は「ページをめくるたびにアドレナリンが背中を駆け登る。ああ誰か、これをこのまま映画にしてください」と帯文にコメントを寄せた。河原は「いつの時代でも、時代に変革をもたらすような作品が誕生する背景には、こうした人間臭い物語が存在していたのだ。これこそが、我々が待ち望んでいたものであり、ジョージ・ルーカスを感じる上で絶対に知っておかねばならない物語である」とつづっている。 「ルーカス・ウォーズ」は紙の書籍が税込4620円、電子版が税込2500円。キネマ旬報のオンラインショップでは、しおり3枚組の特典付きで販売されている。 ■ バンドデシネ「ルーカス・ウォーズ」登場人物 ジョージ・ルーカス / マーシア・ルー・グリフィン(マーシア・ルーカス)/ ハリソン・フォード / キャリー・フィッシャー / マーク・ハミル / アレック・ギネス / スティーヴン・スピルバーグ / フランシス・フォード・コッポラ / マーティン・スコセッシ / ブライアン・デ・パルマ / ジョディ・フォスター / クリストファー・ウォーケン / ジョン・ウィリアムズ / リドリー・スコット / ジェームズ・キャメロンほか ■ 山崎貴 コメント 僕らはすべてが約束された大成功に向かっていくことを知っている。 困難のすべてが大逆転のスパイスなのも知っている。 ページをめくるたびにアドレナリンが背中を駆け登る。 ああ誰か、これをこのまま映画にしてください。 ■ 河原一久 コメント いまや映画業界における伝説ともなっている「ジョージ・ルーカスの生い立ち」と「スター・ウォーズ誕生までの舞台裏」が、ついに明らかに! ルーカスの成功物語は、たとえ当たり障りのない話だけで構成しても十分に興味深い話だし、後進のアーティストにも参考になる要素は多々ある。だが、今回、一編のコミックとしてまとめられた本書には、己の理想と夢を実現するために奮闘を続ける者たちの苦悩に満ち、しかし一方では形になりつつある夢の実現に興奮と震えを感じながら邁進を続ける姿が、ありのままに描かれている。そこがいい。そしていつの時代でも、時代に変革をもたらすような作品が誕生する背景には、こうした人間臭い物語が存在していたのだ。これこそが、我々が待ち望んでいたものであり、ジョージ・ルーカスを感じる上で絶対に知っておかねばならない物語である。 (c)Éditions Deman 2023