【バスケ】三遠ネオフェニックスのサーディ・ラベナ、大野HCの“厳しい指導”で開花 「期待に応えたい思いがある」
Bリーグ1部・三遠ネオフェニックスは今シーズンここまで42試合を終え、34勝8敗と中地区首位を独走している。そんなチームの中でも中心的存在になってきているのがフィリピン出身のサーディ・ラベナだ。 Bリーグのアジア特別枠第1号として2020-21シーズンに三遠に加入し、チームの所属期間では太田敦也に次いで2番目に長い4シーズン目を過ごしているラベナ。今シーズンはともにキャリアハイとなる平均13.2得点、フィールドゴール成功率50.9%を記録するなど、目覚ましい成長を見せている。 チームの快進撃を支えるサーディ・ラベナが、プロキャリアを通しての自身の成長や今シーズンのチームの変化、自身が目指す理想の選手像などについて語ってくれた。
今季は平均得点で自己最多を記録
―4シーズンを通してのチームの変化を教えてください この4年間はあっという間に過ぎてしまった印象ですが、やはり大きく変わったのはここ2年で、新しいコーチングスタッフや選手が来ました。昨シーズンに関してはお互いを知る期間だったんですけど、今年はその期間を経た上で、さらに新しくいい選手が加入したので、チームとして状態がいいですし、良いケミストリーも出来上がっていると思います。 ―ご自身のプレーの変化についてはいかがでしょうか? 今年が大きな変化があった年で、いろんな人から「成長したね」と言われたんですけど、自分ではあまりそういうふうには思っていないです。自身としていま集中すべきことは、毎日やるべきことをしっかりやる。そして、昨日よりも成長したいと思っています。ただ、実際にそうやって周りの人から「上手くなったね」といわれることはとても嬉しいことですし、その中でもまだ今の自分の状態は(成長する)プロセスの途中だと思っています。これからたくさんやるべきこと、伸ばさないといけないことがあるので、そこを頑張っていきます。 ―身体もかなり大きくなったように感じますが、オフはどんな部分を鍛えましたか? オフシーズンは(フィリピンでの)代表活動が中心だったんですけど、それをしている中でも健康状態や身体の状態を昨シーズン以上の状態にしたくて、しっかり身体を鍛えることにフォーカスを置いてやってきました。もちろん全身もそうですけど、特に脚を中心にトレーニングしました。昨シーズンは全60試合に出場しているので、今年はどの試合も欠場したくないという気持ちで身体を鍛えて、このタフスケジュールを戦っていけるように努力しました。 ―大野HC体制になって2年目となりますが、大野HCの指導についてはいかがですか? 大野HCは真のプロコーチだと思いますし、プレイヤーの話をよく聞いてくれるいいコーチです。もちろんバスケットのシステムはあるんですけど、その中でプレイヤーにしっかり考えさせて、自分たちに判断させるようなシステムになっている。その中で自分たちがいい判断をしないといけないですし、チームメイトがどういう選手なのかというのも分かった上で、プレーをしないといけないです。そういうシステムの中で、いろんな想像力を働かせてクリエイティブにオフェンスを展開しないといけないので、他のチームにとっては守りにくいオフェンスになっていると思います。その分、自分たちの読みが大事になってくるので、責任もすごく感じています。 だけど、その中でこのチームが何をしたいのかとか、自由の中に責任がある故にそれがチャレンジなんですけど、それを楽しんでいます。ヘッドコーチはある特定の選手には結構厳しく指導するんですけど、自分もその厳しくいわれている選手の1人です。それは期待されていることもあるだろうし、自分もその期待に応えたいという思いがあるので、そういう関係性を築けているのは本当に嬉しいと思います。 もっとできることが増えたら自分のプレーがチームの助けになることも増えてくると思うので、できるだけ自分の個人の能力をチームに最大限生かせるようなプレーをしていけたらいいなと思います。