【境港市】クルーズ船乗客を観光地へ誘致
県外流出を防ぐ 港から圏域観光地へ誘致
鳥取県や米子商工会議所などで作る合同チームが20日、境港に寄港したクルーズ船の乗客を県西部の観光地へ誘致する実証実験をしました。 20日午前7時ごろ、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセンス」が、境夢みなとターミナルに着岸しました。 ダイヤモンド・プリンセスは、2,531人を乗せて今月16日に神奈川県の横浜港を出航。そして、長崎県の長崎港、韓国の釜山(ぷさん)を経由して境港にやってきました。境港には、今年10月までに国内外の29の客船が寄港を予定していて、今後も増えることが予想されています。(去年は1年間で28隻) しかし、これまでにもクルーズ船の乗客は、島根県など県外へ観光しにいくケースが目立ち、鳥取県内に滞留させることが課題となっていました。 そこで、鳥取県や米子商工会議所、それに皆生温泉旅館組合などは、去年6月に合同チームを発足させ、20日にやってきた「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客から県西部の観光地へ誘致するための実証実験を始めました。 この実験は去年に引き続き行われ今年はシャトルバスで境夢みなとターミナルと皆生温泉をつなぎ、そこから米子市内の散策や大山方面へ足を延ばすコースを作りました。 米子市皆生温泉ではバスが到着すると乗客を米子市や大山町の観光協会職員などが出迎えました。 そして、自由行動するグループ、米子市内を散策するグループなど3つグループに分かれました。 このうち米子城跡に登るプランにはおよそ10人が参加しました。 そして、米子城武者隊のガイドを聞きながら城跡の頂上を目指します。参加した乗客たちはおよそ30分をかけて頂上に到着しました。この日は、晴天に恵まれ参加した人たちは、米子城跡から大山が見える絶景を写真を撮るなどして楽しみました。 実証実験を行う合同チームでは、今後も境港に寄港するクルーズ船の乗客を圏域の観光地へ呼び込む取り組みを続けていくことにしています。 ###