大阪の老舗FM局が長年使った愛称を「OH!」に変えた理由とは
「OH!」に込められている思いとは?
しかし、この「OH!」は、にはどんな意味が込められているのだろうか。中西さんは「OH!には驚きだとか感動だとかいろんな要素をつめこんでます。放送を聴いてもらって、ラジオから驚きとか感動だとかいろいろなものを吸収してもらえればという思いが込められています」と話す。 変更から約3か月が経過したが、反響の方はどうなのだろう。中西さんは「(リスナーなど)ラジオを聴いてくださっている方々には、ある程度浸透して受け入れていただいた実感があります」と語る。そして、知っている業界の人などからも、わりと好意的な意見をもらっているという。 ただ「まだまだ正直、ラジオを普段聴かれてない方々には全く知られてない方も多いと思うので、1人でも多くの方に知っていただけれるようにしていきたいですね」とも続ける。
「O」に飛び込んでいくポスターも話題に
そういったことにはインパクトも必要とばかりに、ポスターには「O」の文字に、スカートの女性が飛び込んでいく描写のものもあった。 これは「『OH!』にのぞきこんで『OH!』のある世界に飛び込んでいく」というコンセプトを基に作られたそうで、こうしたポスターやチラシを配布した際には「OH!」っと目をひく取引先も少なくないそうだ。
これから「FM OH!」を定着させていくため、意気込みをみせる中西さん。だが「やっぱこれまで『FM OSAKA』って言ってきましたから、たま~にそれが出ちゃうところもまだあります。ほかの社員も言ってます」と苦笑する場面も。47年の歴史を積み重ねた分、それも浸透しているあらわれではあるだろう。
だが、それらを刷新し新たな一歩を踏み出している同局では、ラジオのスタジオにも「FM OH!」のボードなどを用意し、DJにそれを持って写真撮影してもらいツイッターやフェイスブックといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で拡散してもらうなど、様々な面で積極的な取り組みがみられる。また「昔のロゴが載ったポスターなどがまだありましたら、FM OH!までご連絡ください」とちょっとしたユーモアも忘れない。関西、そして全国的にも歴史のあるこのFM放送局のこうした取り組みはどのような効果を生み出していくのか、今後に注目したい。