[山口県]本州最西端示す石碑公開 下関で毘沙ノ鼻ウオーキング
下関市吉母地区で24日、本州最西端の地、毘沙ノ鼻(びしゃのはな)を訪れるウオーキングイベントがあった。普段は見ることができない本州最西端を示す石碑が特別に公開され、雨にもかかわらず市民ら約100人が参加した。 吉見地区まちづくり協議会吉母部会(清田幸男部会長)が主催し、今年で8回目。高さ約5メートルの石碑は1991年に建立されたが、断崖の岩場に位置し、陸上では市環境部吉母管理場の敷地内からしか見られないため、一般の人が現地に近づけるのは年1回のこのウオーキングイベントのときだけだ。 吉母公民館を出発する往復約12キロと、吉母管理場を出発する同約4キロの2コースで実施。参加者らは吉母の風景や歴史にも触れながら石碑を目指して坂道などを歩き、職員の案内で石碑近くに到着するとスマートフォンなどで記念撮影していた。 母親と昨年に続き参加した市内の吉見小学校5年の女子児童(11)は「年1回なので楽しみにしていた。雨で友達は参加できなかったが、来年はみんなで見に来たいな」と話した。 近くの毘沙ノ鼻展望広場では地元有志らによるしし鍋やおにぎりの販売なども。清田部会長(78)は「待ち望んでくれる人が多くおり、今回も雨の中、これだけの参加者が来てくれた。地域活性化につながれば」と期待していた。