元十両の川副が4場所ぶり復帰の土俵で白星「変な緊張をしました」 昨年11月に左足甲を手術
◆大相撲 ▽夏場所13日目(24日、東京・両国国技館) 十両経験者で、今場所より輝鵬から本名に戻した東三段目84枚目・川副(伊勢ケ浜)が昨年秋場所11日目以来、4場所ぶりに土俵に復帰した。西同49枚目・津軽海(玉ノ井)を相手に右差しから一気に寄り切って白星を飾った。 元学生横綱で、2022年秋場所、幕下15枚目格付け出しで初土俵を踏み、昨年名古屋場所で新十両に昇進した。だが、けがに泣かされ、同年秋場所で途中休場。関取の座を2場所で失い、同年11月1日には左足甲の関節じん帯を再建手術を受けた。3場所連続全休で三段目下位まで番付を下げ、今場所も初日から休場していた。約8か月ぶりの土俵に、さすがの関取経験者も「変な緊張をしました」と苦笑。それでも「この景色は懐かしい」と感慨に浸った。 手術で左足に埋め込んだボルトは、完全に定着するのに1年ほどかかるという。現在の状態は「6、7割じゃないですか」と自己分析。本格的な実践稽古も再開していないが、発奮材料になることもあった。一時閉鎖された宮城野部屋から合流した伊勢ケ浜部屋での関取衆同士の熱のこもった稽古を目の当たりにしたこと。さらには日大の後輩である草野が今場所、幕下最下位格付け出しデビューを果たしたことだ。川副は「刺激しかない。あそこでやらなきゃいけない」と十両返り咲き、そしてさらなる番付アップへ闘志を燃やした。
報知新聞社