経産省、2035年をめどに次世代航空機で完成機事業参画目指す
(ブルームバーグ): 経済産業省は27日、2035年頃までに次世代航空機において、完成機事業への参画を目指すと明らかにした。国産旅客機「三菱スペースジェット(MSJ)」の撤退を踏まえて、事業参画にあたってはサプライチェーン(供給網)を巻き込み、国内外問わず企業同士の連携を促す考えも示した。
同日開かれた産業構造審議会で示された航空機産業戦略の中で言及された。海外OEM(相手先ブランドによる生産)の動きに頼らざるを得ない現状の産業構造から脱却する必要があると強調。完成機事業の創出を引き続き目標として掲げ、主体的に付加価値を取りに行くことのできる産業構造へ変革するとした。
航空産業を強化するために5兆円を投資することも明らかにした。
三菱重工業は事業性が見込めないことから23年にジェット旅客機事業から撤退すると発表していた。
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Natsuko Katsuki