やっぱりエンジンが大好き? 有名司会者リチャード・ハモンド「今の仕事」を語る
友情、愛車、ジャーナリズムについて
――メイやクラークソンとの友情 「もちろん友人さ。僕らがこれ以上一緒に過ごしたら、同じ家に住むことになる。もちろん、時には言い争うこともある。番組の中でも議論する。でも、連絡は取り合っている。今朝、みんな(取材陣)が来る前にもジェームズと話したよ。僕の野望は、ウィルトシャーの彼のパブから出入り禁止になることだね」 ――今後5年間の目標 「The Smallest Cogをもっと大きくしたい。僕らのレストアしたクルマが品質を認められて、最高の自動車ショーでリクエストされるようになりたい。オフィスのこの棚を “ベスト・イン・ショー” 賞で埋め尽くしたいよ。何よりも、僕は今やっていることを続けたいし、そのすべての一部でありたい」 ――壊滅的なテレビの損傷を「一晩」で修復したって? 「何の不思議もない。自分たちでやるんだ。徹夜するだけさ。ここにはクルーもちゃんといるけど、時には僕が雑用をしなければいけない。スバルのウィッシュボーンを1人で溶接して元の状態に戻したこともある。でも、 “一晩でやった” かどうかに関しては、想像にお任せするよ」 ――愛車について 「足として使っているのはフォードのレンジャー・ワイルドトラック。それからポルシェ911 GTSコンバーチブル、ボウラー社が息を吹き込んだ旧式のランドローバー110、グランド・ツアーで運転したスバルWRX STi、他にもグランド・ツアーのクルマが何台かある」 「62年型EタイプOTSコンバーチブルと、もう1台フルレストアが必要な62年型のクーペがある。67年型フォード・マスタングGT390もあるし、もちろんバイクも。かなり多いね。自由を満喫しているよ」 ――ジャーナリストという仕事について 「自動車ジャーナリズムにとって、これほど重要でエキサイティングな時期はない。人々は、こういう大きな変化の時に、知識と信憑性のあるジャーナリストから話を聞く必要がある」 ――テレビ番組における台本のない出来事 「計画はたくさんある。何か面白いことが起こると期待してビルマ(ミャンマー)に向かうことはできない。でも、いろいろなことが起こるんだ。ある時スコットランドで、ジェレミーのクルマが牽引しているはずのキャラバンに追い越されたんだ。まったくの予定外で、偶然だった。あれは最高の瞬間だったよ。それに、うっかり誰かの漁船を沈めてしまったこともあった。当時はいろいろなことが台本に書かれていたけど、あまり関係なかったね」 ――クルマで粗暴なことをする人たちについて 「大嫌いだ。昔は学校で問題を起こしては楽しんでいたけど、今はしない。他の連中はそういうことが大好きだ。彼らはトラブルを探すのが好きで、よく見つける。僕はなるべく近づかないようにしているよ」
スティーブ・クロプリー(執筆) 林汰久也(翻訳)