全焼したあの屋台が“再起”2か月の突貫工事の末、満席の客の笑顔
福岡市で営業終了後の屋台2台が全焼した火災から2か月、被災した屋台の1軒が新しい姿で営業を再開しました。屋台には笑顔があふれていました。
隣の屋台の火がもとで延焼した
福岡市中央区の「屋台おかもと」。いつも行列ができる人気店です。店主の吉村大介さんは、この日、特別な思いで営業していました。 RKB野島祐輝「こちらの駐車場で屋台2台が全焼したと言うことです」 去年12月、営業を終え、屋台を駐車場に停めていたところ、隣の屋台から出た火が「おかもと」にも燃え移り、全焼しました。炭に残った火の不始末が原因でした。この火災を受け、福岡市消防局は再発防止のため、屋台の関係者に対し火災予防のさらなる徹底を求めています。 福岡市消防局・永野伸治予防課長「屋台は福岡市の重要な観光資源でございますので、より一層、防火の意識を高めて、火災予防に努めていただきたいと思っております」
「愚痴をこぼすところは何もない」
火災から1か月あまり、吉村さんたちのもとに新しい屋台が届きました。 屋台おかもと・吉村大介店主「普通の屋台大工さんは3か月かかるらしいけど、1か月で作ってくれた。1か月もかかっていない。3週間でやってくれた。多分あんまり寝ていないと思う」 この日は、新しい屋台を実際の営業時の状態に組み立て、備品の配置などを確認しました。 吉村店主「おかげさまで、いろんな人に支えてもらって。もう愚痴をこぼすところは何もないの、これから恩返しやね。恩返し」
常連客「博多華丸・大吉」からオファー
今月10日、ペイペイドームで開かれたイベント。主催者のお笑いコンビ「博多華丸・大吉」さんは、おかもとの常連客です。イベントの出演者に食事を提供してほしいと打診があり、これが、「屋台おかもと」復活の初仕事となりました。おととい、2か月ぶりの営業再開を待ちわびた人たちが開店前から集まってきました。 吉村さん「ありがとうね。おかげさまで」 男性客「まちにまったオープンですね」 オープン早々、店内は満席になりました。 女性客「うれしいです。復活してもらって。待っていました」 男性客「再スタート切れて、味はもう最高ですからね。やっぱりもう。本当においしい」 吉村さん「自分でもびっくりするくらいいろんな面で声援ご支援いただいて、ここを通れば、おかもとがいつもあるよねって、当たり前にある店に早く戻りたいと思います」