警察から海保に出向の柏原さん、サップの国際大会個人部門で銅メダル…「レースのシーンが毎日夢に」
広島県警から第6管区海上保安本部に出向中の柏原賢宏さん(40)が、11月に米フロリダ州であったサップ(SUP=スタンドアップパドルボード)の国際大会「ICF SUP ワールドチャンピオンシップ」で銅メダルを獲得した。団体で優勝した昨年に続く快挙にも「金メダルを取るためだけにやってきたので、レースのシーンが毎日夢に出てくる」と悔しさをにじませた。
今回は40歳以上が参加できるマスターの個人部門に参加。短距離のスプリント、長距離のロングディスタンス、ブイを回る速さなどが問われるテクニカルの3種目に出場し、テクニカルで3位に輝いた。
失意の理由は、フードマイスターの資格を取り、毎日弁当を作って支えてくれた妻に、「優勝できなかったらサップをやめる」と宣言していたからだった。だが、15日に広島市西区で開いた報告会で、妻に向かって「悔しすぎるから来年も出たい」と現役続行を志願。認められるとうれしそうな笑顔を見せ、「瞬発力を磨いて、来年こそ金メダルを取ってくる。今日からは、いい夢が見られそう」と会場を沸かせた。