成島出監督&杉咲花主演『52ヘルツのクジラたち』幻想的な青色が目を惹くティザービジュアル
2021年に本屋大賞に輝いた町田そのこによるベストセラー小説を、監督を成島出、主演を杉咲花が務め実写化した『52ヘルツのクジラたち』(2024年3月公開)。このたび、本作初となる作品ビジュアルが解禁となった。 【写真を見る】原作は80万部を売り上げた、町田そのこによる傑作ベストセラー小説「52ヘルツのクジラたち」 タイトルの“52ヘルツのクジラ“とは、ほかの鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラのことを指す。たくさんの仲間がいるはずのそのクジラは、なにも届かず、なにも届けられないことから世界で一番孤独だと言われている。本作で描かれるのは、海辺の街に移り住んだ三島貴瑚(杉咲)と、声を発することの出来ない「ムシ」と呼ばれる少年の出会いが紡ぐせつない愛の物語だ。 今回解禁となったのは、幻想的な青が印象的な美しいティザービジュアル。杉咲演じる主人公、貴瑚が目を閉じて空を仰ぎ、耳を澄ましながら広い海を望むテラスに佇む姿が切り取られている。本ビジュアルは気鋭の若手写真家、八木咲が撮影を担当し、貴瑚の住む一軒家の、海に向かってせりだした六角形のテラスで撮影が行われた。舞台に選ばれたのは、監督をはじめ制作チームが運命的に出会った、大分の海辺の高台にある日本家屋。海と空の境で聴こえない声を聴こうとする貴瑚に、「ここに、あなたを感じる」というコピーが添えられた、海中を思わせる幻想的なブルーが目を引くビジュアルに仕上がった。 さらに、2023年8月~9月に東京、大分を中心に撮影が行われた本作のクランクアップのコメントが到着している。 貴瑚に添えられたコピー、「ここに、あなたを感じる」の“あなた“が指すのは誰なのか?そして貴瑚はどんな声に耳を澄ましているのか?続報に期待したい。 ■<キャストコメント> ●杉咲花(三島貴瑚役) 「2ヵ月間の暗闇を走り続け、最後のシーンを撮り終えた時、私たちはあまりにも美しい夕陽に遭遇しました。演じ手である私がやり切ったと感じることに意味はあるのだろうかと自問しますが、やっぱり完成する映画には、この世界のなにかに結びついてほしいという淡い期待を覚えます。そしてこの物語に気づかされた感覚を、時代とともに更新し続けていくことが、私たちに託された大きな課題なのだと思います。陽が沈んでしまっても、その夜を越えようとするたったひとりの誰かへ、朝の光とともに届く作品となることを願って」 文/サンクレイオ翼