より実戦的な内容に変化した!? 「令和6年度 富士総合火力演習」最速レポート
機甲戦闘の迫力は例年以上
また、今年度の総火演にはAAV7水陸両用車は参加せず、航空機は数・種類ともに例年より少なくなった。一方で特科による入念な準備射撃や、前述した実戦的な機甲部隊による射撃、機甲科と連携した普通科部隊による攻撃など、「富士学校」のカラーが強いものとなった。 特に戦車・機動戦闘車、および特科火砲による射撃量は例年を上回っていたように感じられた。少なくとも、そう感じさせるだけの迫力ある火力戦闘が目の前で展開されたことは間違いない。一般公開に続き、リアルタイム配信が中止されたことを悲しむ自衛隊ファンは多いと思うが、今年度に見られた変化は教育目的という本来の総火演の目的に立ち返るものと言えるだろう。陸上自衛隊では、後日に動画を配信するとしているので、ぜひそちらで変化した総火演の姿を見ていただきたい。
綾部 剛之