ぜひウチへ! 現在フリーの“最強”外国人監督(6)首脳陣との喧嘩は当たり前? リーグ戦に強すぎる闘将
監督交代はチームの状況を大きく変える大チャンスである。欧州主要リーグも2023/24シーズンの後半に突入し、間もなくアフリカとアジアで大きな国際大会が終わろうとしている。多くのチームが監督交代を試みることが予想されているこのタイミングで、今回は今すぐに招聘が可能な現在フリーの立場にある世界有数の監督を紹介する。
アントニオ・コンテ 生年月日:1969年7月31日 前職:トッテナム監督 昨年3月にトッテナムの監督を解任されて以降フリーが続くアントニオ・コンテは、これまで指揮をしたクラブのほとんどでタイトルを獲得している。中でもリーグ戦での強さはサッカー界屈指だろう。 2011/12シーズンに選手時代の古巣であるユベントスを9年ぶりにスクデットに導くと、そこからビアンコネリ(ユベントスの愛称)の黄金時代が始まる。そしてこの黄金時代を阻止したのもコンテだった。2019/20シーズンにインテルの監督に就任すると、2季目にユベントスのセリエA10連覇を阻止。インテルを11年ぶりにスクデットに導いた。 彼の監督としての活躍はセリエAに留まらず、チェルシーではプレミアリーグ優勝を経験。[3-4-3]の攻撃的な布陣に補強で集めた即戦力を上手く嚙み合わせて、あっという間に常勝軍団へと導くのがコンテの手腕の見せ所だ。一方でフロントに対しての要求が強く、喧嘩別れのような形でチームを去るのもお決まりになりつつある。 クラブでの成功のイメージが強いコンテだが、2014年からの2年間はイタリア代表の監督を務めた。選手の寄せ集めになりがちな従来のナショナルチームとは対照的なクラブチームのような「戦術的」なチームを形成。代表の主力にユベントス時代の教え子が多数いたのが彼の後押しとなり、ユーロ2016(欧州選手権)では大会2連覇中のスペイン代表を撃破。ベスト8でドイツ代表にPK戦で敗れてしまったが、代表チームに与えたインパクトも絶大だった。
フットボールチャンネル