子どもの送迎に「軽自動車」の購入を考えていますが、友人から「普通車のほうが安心」と言われ悩んでます。金銭的な負担はどれくらい変わるのでしょうか?
子どもの塾や習い事の送迎をするために、車の購入を検討している人もいるでしょう。「送迎だけが目的だから軽自動車で十分」と思っていても、「普通車のほうが安心」と聞くと気持ちが揺らいでしまうかもしれません。 確かに車の安全性は気になりますが、維持費の負担も気になるのではないでしょうか。本記事では、普通車と軽自動車を購入・維持する際の年間コストの差について解説します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
普通車と軽自動車にかかるコスト
まずは普通車と軽自動車について、車両価格の差を比較しましょう。ここでは普通車としてホンダのフィット、軽自動車としてホンダのN-BOXを例にとります。 ■車両価格 フィット(4WD)は新車で220万円程度、N-BOX(4WD)は180万円程度です。どのグレードを選ぶかによって価格は大きく異なりますが、一般的には軽自動車のほうが購入時の負担が軽くなります。 ■維持費 自動車を所有すると、税金や車検費用などの維持費がかかります。フィットとN-BOXを例にすると、1年間あたりのそれぞれの維持費は次の通りです。 税金:普通車は3万500円、軽自動車税は1万800円 車検費用:普通車は3万7000円程度(7万4000円/2年)、軽自動車は3万2000円程度(6万4000円/2年)(※1) 任意保険:普通車は7万2000円、軽自動車税は4万9000円(※2) ※1車検は通常2年に1回のため年間平均を記載 ※2損害保険料率算出機構のデータより筆者算出 合計すると普通車には約13万9500円、軽自動車には約9万1800円の維持費がかかり、その差は年間4万円以上になる可能性があります。ただし、具体的な差額は、車種や車の使用状況によって大きく変わることに注意が必要です。 ■ガソリン代 自動車にかかる費用として、ガソリン代も見逃せません。車の燃費はガソリン代に大きく影響します。一般的に普通車は軽自動車よりも車体が大きいため、燃費が少し劣る場合があります。ガソリン車の場合、フィットの燃費は1リットルあたり16.6キロメートル、N-BOXの燃費は1リットルあたり19.4キロメートルです。 月に8回、片道10キロの位置にある塾まで送迎すると仮定しましょう。ガソリン価格を1リットル170円とした場合、年間のガソリン費はフィットで約2万円、N-BOXは約1万7000円になると想定されます。差は年間で3000円ほどですが、軽自動車のほうがガソリン代が安くなることが分かります。
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