Travis Japan 松田元太の『ライオン・キング』声優抜擢に歓喜 V6 坂本昌行の成功を辿るか
12月20日に公開される映画『ライオン・キング:ムファサ』。同作は、息子シンバを命がけで守ったムファサ王と、ムファサの命を奪った“ヴィラン”スカー(ムファサの“弟”タカ)の若き日の兄弟の絆を描く、『ライオン・キング』はじまりの物語。 【写真】『ビリオン×スクール』紺野役を演じた松田元太 その“超実写吹替版”で、スカーがまだ“タカ”と呼ばれていた若かりし頃の声優にTravis Japanの松田元太が起用されることになった。 松田といえば、2024年の4月期に放送されたドラマ『東京タワー』(テレビ朝日系)で見せた、普段からバラエティで見せるような表情とは一変した、アダルトな雰囲気なギャップに魅せたことが強く印象に残っている。永瀬廉が演じる主人公・透の同級生で、透が年上女性に惹かれていく様子を見て、自身も年上に興味を持つようになる耕二を魅力的に演じてみせた。 その次クールに放送されたドラマ『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)では、スクールカースト上位グループに属する紺野直斗役として出演。偏差値番付でも最下層、松田と同じく九九が苦手な、あて書きとも言われている役柄を演じた。しかし、この直斗という役、好んでカースト上位の生徒たちと仲良くしているのではないことが後に判明。第1話から観るとそのような心情が垣間見える表情をしており、絶妙な演技が話題になった。 演技面で着々と経験を積み、実力を培っている松田。そのため、ファンが多い『ライオン・キング』でも声優として説得力のある演技をしてくれるのではないかと期待できる。 また、今回の“超実写吹替版”とは、ハイクオリティなCGにより、実写もアニメーションも“超える”全く新しい映像世界になると言われている。 事務所の先輩に目を向けると、1999年に公開された映画『ターザン』の日本語吹替版で、劇中歌の「You'll Be in My Heart」をV6/20th Centuryの坂本昌行が担当。ダンス・歌、そして演技をマルチに培ってきた結果、主題歌を担当するという結果に身を結んだのだと当時話題になった。松田もそのような形で、これまで舞台やグループのステージで活かしてきた歌唱力をしっかりと生かすのではないか。 一方で、今回のキャスティングに対して、声優を本業としない人が担当するという観点で、現段階から否定的な意見もみられる。それは“それぞれのプロ”を起用するべきだ、という立場からの見方だが、近年では俳優が声優を担って成功するアニメ映画も数多く生まれている。つまり、表現力が優れた役者であれば、作品ファンにも受け入れられるということ。 松田の表現力ならば、きっとファンの期待を超えてくるクオリティに仕上げてくるだろう。
於ありさ