二重投票などミス相次ぐ 福島県内4市1町
衆院選の投票で27日、福島県いわき、白河、須賀川、喜多方の4市と三春町で、二重投票や投票用紙交付のミスが相次いだ。 いわき市選管委によると、男性1人が小選挙区で二重投票した。男性は自身の投票区ではない投票所を訪れ、「選挙のお知らせはがき」を提示。名簿対照係が選挙人名簿との対照を行わずに名簿対照カードを交付し、カードに基づいて投票用紙交付係が小選挙区の投票用紙を交付して投票させた。男性が小選挙区の投票を終えた後、選挙人名簿に登載されていないことが判明したため、比例代表と国民審査は投票させず、はがきを返却した上で、本来の投票所を案内した。 その後、市選管委事務局勿来出張所を通じて本来の投票所に連絡したが、男性は既に小選挙区と比例代表、国民審査の投票を済ませており、小選挙区については二重投票になったという。有効票として扱われる。 白河、須賀川、喜多方の各市は、いずれも小選挙区の投票用紙を有権者に二重交付した可能性があるという。各選管委によると、用紙の交付枚数と投票者数を照らし合わせたところ、用紙の残り枚数が1枚不足していたことから、投票者に2枚交付したとみている。三春町では23日に福祉施設で行われた不在者投票で、比例代表の投票用紙を二重交付したという。27日の開票作業で判明した。