なんとも不思議…川を流れる大量の「クラゲ」一体なぜ?珍現象の意外な理由(島根・松江市)
山陰中央テレビ
主に海に生息するクラゲ。 18日、松江市の川で大量発生しました。いったいなぜなのか、調べてみると意外な理由がわかりました。 FNNビデオポストに投稿された動画。水面に浮かぶのはクラゲです。 撮影されたのは、海ではなく松江市内の中心部を流れる川です。 福村翔平記者: 「大橋川からクラゲが次々と流れていきます。まるでウォータースライダーです」 川の流れに身を任せ流れていくクラゲ。不思議な光景です。 主に海に生息するクラゲがなぜ川に?クラゲの生態に詳しい専門家に聞いてみると。 ゴビウス 佐藤充さん: 「おそらくミズクラゲだとみられます。満潮によって、川にミズクラゲが遡上し、上がってきちゃったので、川でミズクラゲが見られたっていうことだと思います」 日本海の海水が混じる汽水湖の中海と宍道湖を繋ぐ大橋川。 潮の満ち引きによって、中海から大橋川にむかって水が流入することで、クラゲが流れに乗ってきたのでは、と推測します。 ゴビウス 佐藤充さん: 「今の時期、ミズクラゲはすごく大きくなる時期なんですよ。あれだけの数が出てても、おかしくはないかなと思います」 また、今年ならではの理由を指摘する専門家も。 島根大学エスチュアリー研究センター 瀬戸浩二准教授: 「最近全然雨が降っていないので、中海から塩分の濃い、クラゲがいるような水の塊が遡上することがあるようです。そういったものがたまたま用水路まで入っていって、そこでクラゲが見られたんじゃないかなと思います」 瀬戸教授が理由のひとつとして挙げたのが、梅雨入りの遅れです。 雨の量が少なく、山から宍道湖に流れ込む水が減ることで、中海からの水が増え、その流れにクラゲが乗った可能性があるとみています。 偶然が重なって川に現れたクラゲ。 一見、幻想的にも見えますが、注意が必要です。 ゴビウス 佐藤充さん: 「毒性は弱いんですけども、毒は一応持ってるんで、見かけても見るだけにしておいていただければ。そうすれば、すごく楽しめると思います」
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