さびた壁が直に見える…不気味なエレベーター動画に「まるでホラーゲーム」とネット震撼
<拡散されるTikTok動画を見て震え上がるネットユーザー。一体どんなエレベーターだったのか>
バルカン半島のとある場所で、恐ろしい見た目をしたエレベーターに乗る人の動画が、TikTok(ティックトック)で拡散されている。 【動画】壁の汚れが不気味すぎる...「ホラーゲーム」さながらのエスカレーターに乗ってみた結果 このショート動画は、ブルガリア出身のラッパー@traplukaが投稿したものだという。本人がのちに追加したコメントの中でそう述べている。先月26日に映像が共有されて以降、視聴回数は1560万に達している。 この動画に入れられたキャプションには、シンプルに「バルカン半島のエレベーター」とだけ書かれている。映像は、ある人物がエレベーターのケージ(かご室)に乗り込むところから始まる。このエレベーターには、不気味な工場のような雰囲気があり、行き先階ボタンに書かれた数字は褪せて見えなくなっている。 行き先階ボタンの1つが押されると、エレベーターは上昇を始めるが、ケージ自体にはドアがないため、移動中も壁がそのまま見えている。さびなどの汚れで風化した壁をいくつか通過したところで動画は終わる。 <実は古代から...エレベーターの歴史> この最新動画を見れば、世界最古のエレベーターがあるのはバルカン半島に違いないと思うかもしれない。だが実際には、その歴史は、はるか古代エジプトのピラミッドにまでさかのぼる。全米アカデミーズ出版局が2018年1月に刊行した「フロンティアーズ・オブ・エンジニアリング(FOE)」のレポートには、そう記されている。 このレポートによると、「(古代の)エジプト人、ローマ人、バビロニア人などは、ロープと滑車からなる装置、および巻上機などのつり上げ用の機材を、建設に使う目的で開発し、さらに洗練させていった。そして、西暦80年に完成したローマのコロッセオにも、エレベーターの昇降路が設けられていた証拠が残っている」という。 「(当時の)エレベーターは信頼できるものではなく、安全性も確保されていなかったため、広く普及することはなかった。摩耗や過積載によるロープのほつれをはじめとする機構の不具合が、危険な事故を引き起こすことも多く、そのため工場主は、荷物用エレベーターの採用に消極的だった。ましてや、乗客用としての使用はほぼ考えられない状況だった」とレポートは指摘している。