全村避難の被災地 旧山古志村「絆深めて 人も牛も次の世代に」【中越地震から20年】
闘牛場では『復興感謝祭』として3組の取り組みが披露されました。トップバッターとして登場したのが『神楽(かぐら)』です。 地震で多くの闘牛を失い、継続が危ぶまれた山古志の角突き。気迫の取り組みを見せた「神楽」は22年にデビューしたばかりの牛です。 人も、牛も、伝統は次の世代へと引き継がれています。 【訪れた人は】「久しぶりに牛の角突きを見たんですけど、相変わらず10年前、20年前に見たのと同じ元気さでしたね」 【山古志闘牛会 松井富栄 会長】「(先代が言っていた)『文化を守るんじゃなくて、この文化があったから山古志に戻ってくる力をもらえた』という、今身にしみて感じているし、これから先もつなげていきたい」 中山間地を襲った中越地震は人口の減少に拍車をかけ地域コミュニティーの維持が課題となっています。 ただ、住民はこれまでの困難と未来に思いを馳せながら、この地でたくましく生きています。
新潟放送