「光る君へ」最終回 タイトルバック回収?“手と手の演出”ネット話題「OPの意味理解」まひろ&周明も
女優の吉高由里子(36)が主演を務めたNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は今月15日、15分拡大で最終回(第48話)が放送され、完結した。話題のシーンを振り返る。 【写真】ネット悲痛「だから…」最終回ラストの為時邸にいなかった人物 <※以下、ネタバレ有> 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛けた大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となった。 最終回は「物語の先に」。万寿4年(1027年)、病床の藤原道長(柄本佑)はまひろ(吉高由里子)と“最後の時”を共にした。 道長は左手を何とか布団から放り出し、まひろは両手で包み込む。 道長「(深く息を吐き)先に、逝くぞ」 まひろ「(涙があふれ)光る君が、死ぬ姿を描(か)かなかったのは、幻が、いつまでも続いてほしいと願ったゆえでございます。私が知らないところで道長様がお亡くなりになってしまったら、私は、幻を追い続けて、狂っていたやもしれませぬ」 幾日か過ぎ、源倫子(黒木華)が部屋を訪れると、道長の左手は投げ出されている。倫子は両手で包み込み、布団の中へ。もはや道長の手に温もりはなかったのか。倫子は「殿」と頭を垂れた。 手の描写が非常に印象的。思えば第46話(12月1日)のラスト、「刀伊の入寇」から逃げる際、転んだまひろに手を差し伸べたのは周明(松下洸平)。握った手を引き上げようとした瞬間、心臓に敵の矢が突き刺さった。 オープニングタイトルバックの最後も“求め合う手”が描かれ、重なる寸前で本編に移る。 SNS上には「OPの手と手の回収だわ」「オープニングの手の意味を理解した最終回でした」「入滅間近の道長がまひろに伸ばした左手。その手を両手で包むまひろ。オープニングの求め合う手と手の最後の形なのかな」「倫子様が冷たい道長様の手で亡くなったこと、最期までまひろを待っていたことも知るけど、そっとお布団に入れてしまう演出が素晴らしかった」「オープニングで限りなく近くまで伸ばした手と手が重なることはなかったのだけど。最終回で道長の手を取るまひろのシーンが何とも象徴的だったなぁ」などの声。反響を読んだ。 「総集編」は12月29日(後0・15~4・03)に放送される。