立地可能性調査が本格化…上関・中間貯蔵施設計画でボーリング調査始まる
KRY山口放送
上関町への使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設計画で中国電力はきょう、現地でのボーリング調査をはじめ立地可能性調査が本格化しました。 上関町・長島の中国電力社有地前…けさ黄色い旗が次々と掲げられていきました。 (小井土記者) 「午前8時過ぎの中国電力所有地前です、 中間貯蔵施設建設に反対する人たちが集まってきました」 いよいよ現地でボーリング調査がはじまる…けさから計画に反対するおよそ30人が集まり抗議の声をあげました。 (祝島の住民 木村力さん) 「すごい危険な建物になると私は思っています、 そのためには反対しないといけない」 入口付近で続く抗議行動…事態が動いたのは午前11時前でした。 原発いらん山口ネットワーク 小中進代表) 「中国電力はいま着手したと発表したということで」 中国電力がボーリング調査を開始したと発表したのです。 (小井土記者) 「午前11時半前です1時間ほど前にはボーリングをはじめたということですが変わった様子がありません」 調査地点は、この場所から離れていてモノレールで向かうといいます。 早朝、作業員を運んだのでしょうか…中国電力はきょう午前10時過ぎから2人ではじめたとしています。 今回のボーリング調査、いったいどのようなものなのか? 作業の様子が公開されました。 地面をぐるぐると掘り進めてます。 調査は、地中から地質サンプルをとり地層の分布や地質の構造を調べるもの…ここが最も深く300メートル掘り進めるといいます。 中国電力は、これから半年程度をかけボーリングを11本実施する予定です。 計画が表面化して9か月…これで立地可能性調査が本格化したことになります。 (推進派 古泉直紀町議) 「いまは、あくまでも、調査検討の段階でその中の一つでボーリング調査ということなので(計画の)レベルが上がったというよりしっかりと、安全確保をしながら調査をしてもらいたい」 (反対派 清水康博町議) 「いくら反対している我々住民だからと言って上関町民であることに変わりはないので、正々堂々と一言でも『今から始めます』と我々にもあってもよかったのではないか」 そして西哲夫町長…ボーリング調査の開始を淡々と受け止めています。 (西哲夫町長) 「伐採工事から始まって、調査の一環で、ボーリング調査の準備が整って開始されたということで、別に変ったような思いは感じていない」「やはりしっかりまた調査結果が出るまで、時間があるわけですから」「見聞を広めてですね、判断をしていただくと、これが一番大事なことだと思っております」 また村岡知事は「事業者には、上関町からの要請等にも十分配意した上で、調査に当たっていただきたい」 とのコメントを発表しています。 中国電力では、きょうは全体で25人が作業に当たり3本のボーリングを開始したということです。