フェラーリの弱点、タイヤマネジメントは完全に解決した? バスール代表は慎重姿勢「中国GPはまた新しいチャレンジだ」
フェラーリは、昨シーズンの大きな弱点であったレースでのタイヤマネジメントについて、今季は大きく改善している傾向が見えているにも関わらず、まだ判断を保留している。 【動画】角田裕毅ら同世代ドライバーがカート場で大暴れ! シティサーキット東京ベイで開催された『カートウォリアーズ』 フェラーリの今季マシンであるSF-24はシーズン序盤の4戦で、カルロス・サインツJr.がオーストラリアで優勝し、他の3戦でも表彰台に上がるなど、ロングランでも競争力を発揮している。 しかしフレデリック・バスール代表は、シーズン序盤は比較的暑いコンディションのレースが多かったため、他のサーキットや涼しいコンディションでマシンがどのようなパフォーマンスを発揮するか、まだ確かめたいと考えている。 「シーズン序盤からタイヤ・マネジメントはかなり良くなっていると思う」 日本GPのレース後、バスール代表はそう語った。 「そしてデグラデーションも……ジェッダとメルボルンでは終盤にファステストラップを記録することができた。今回も0.1秒差まで迫っていると思う」 「我々はこの点で大きく前進し、弱点を克服し、タイヤマネジメント、ドライバー、戦略、チームともに大幅に改善したと考えている」 「確かに我々は今、他にも弱点を抱えており、もっといい仕事をしたいのなら、どこかを改善しなければならない」 「だが今や、その点はもうコントロールできていると考えている。しかしタイヤマネジメントはある日上手くいっていたとしても、また別の日にはそうならないこともあるんだ。これで終わったと考えるべきではない」 「来週の中国ではまた別の路面を走ることになる。天候も異なるし、新しいチャレンジになるんだ」 涼しいコンディションはレッドブルを追うフェラーリにとって助けになるかと尋ねられたバスール代表は、次のように答えた。 「中国では、より寒いコンディションでテストする機会がある。でも、(日本GPでは)寒いコンディションでテストしたのはFP3だけだったから、どうだろうね」 「我々の状態が良くなっているかどうかはわからない。エンジンのセッティングや燃料のレベルはわからない。土曜日は僕たちも彼ら(レッドブル)もデグラデーションをコントロールできていた。決勝もほとんど同じだった」 バスール代表は、サインツJr.の3位とシャルル・ルクレールの3位は、可能な限り最高の結果だったと語った。 「日曜日はすべてがうまくいったと思う。戦略は2台にとって良いものだったし、コース上でのポジションも守れたし、タイヤマネジメントもコントロールできていた」 「もし何かを変えなければならないとしたら、改善しなければならないのは日曜日よりも土曜日だ。でもいい仕事だったし、いいチームワークだった」
Adam Cooper